95話
大河ドラマ風登場人物紹介も今日やれたらやります。
usjの帰りは暇なので
河野親通率いる先鋒部隊は吉田城を無血開城させるとそのまま三河・遠江の支城を制圧しつつ2週間で浜松西部に到着した。
「申し上げます。徳川軍を確認致しました。その数凡六万。そのうち先手と思わしき軍勢が三千程度、砦を築き始めております」
「ほほう。その程度で砦を造るとは舐められたものですな」
久武親直の報告を聞いた島津豊久が不愉快そうに言う。
「それを放置とはつまらない話ですのう」
増田盛次がニヤニヤしながら言う。
「うむ。こちらには二万の兵がおる。少々遊んでやるか」
徳川軍の先手部隊に奇襲をかける事にした親通は自身の手勢六千と九州の小大名らの軍勢四千を自らが、二千の軍勢を島津豊久が、六千の軍勢を増田盛次がそれぞれ三手から囲い込み殲滅することを決めた。
「殿、明らかに相手が突出しておりこれは罠にございます。お辞めになられた方がよろしいかと」
「久武親直ともあろう男が臆病な事よ。ここで更に首を挙げて一気に2人の兄より上に立つ時ぞ」
親直の制止を振り切った親通らは砦を建築している徳川軍先遣隊のほど近くまで夜のうちに進軍した。
だがしかし相手が悪かった。
先遣隊の大将は本多忠勝であった。
「釣れたか……長宗我部の小僧は脇が甘いのう。奇襲部隊に号令をかけよ!浜松で戦をするのがどのような事か教えてやれ!!」
忠勝の命令と共に油断している河野勢に奇襲部隊が襲いかかった。
真夜中で島津勢と増田勢は状況を把握することが出来ず三部隊で五百人の死傷者を出した西軍は這う這うの体で元の陣地まで逃げ帰った。
こうして後世に浜松合戦と呼ばれる天下分け目の戦いの初戦は東軍が取ったのであった。




