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シン 長宗我部転生記   作者: 三p
天下人の章
162/199

94話

皆さん朗報です。

どうする家康に堀秀政が出てくる可能性があります。

少なくとも名前はノベライズで確認できました。

小諸城に着陣していた秀忠の元に兵を浜松に向かわせるように命じる使者が来たのは3日後の事だった。


「何!兵を戻せと父上は仰せか!」


「福島らはしてやられたようですな。早急に動かねば……大殿の軍勢だけでは西国勢には叶いませぬ」


「うむ、佐渡殿の申す通り。仙石殿に抑えを任せ我らは撤退致しましょう」


「後のことはこの仙石めにお任せくだされ」


上田攻めを中断せざるを得なくなり苛立つ秀忠に本多正信、榊原康政、仙石秀久が立て続けに進言する。

普段なら言い返しそうな大久保忠隣、土井利勝ら秀忠側近たちも今回は宿老達の言い分に反論しないようだ。


「よし、信濃の事は仙石殿に任せる。森、石川らと連携して真田を抑えておいてくれ」


「ははっ!お任せくだされ」


府内での失策から秀久も反省しそれなりに武将としての意識も持ち始めていた。

(元々史実でも長宗我部の大軍に大して善戦していたので無能では無いはず)


南下を始めた秀忠軍に呼応するように江戸在番の衆の内、平岩親吉率いる二千も江戸を出立し駿府を目指す家康軍に合流するために動き始めた。


対する西軍は先鋒として吉田城に向けて出陣した河野親通らの一万を除いた毛利・宇喜多両軍も含めた軍勢が清須に集結していた。


「清須にあった兵糧米は全て持ち去られたようですな」


「既に我らが到着した時には無かった。熱田に向かった連中が持って行ったのであろう」


兵糧米がないことを愚痴る堀秀政を宇喜多秀家が睨みつける。


「まあまあ相手の首をあれほど取れたのです。良いでは無いですか」


そう言いながら苦笑いする毛利輝元。

しかし秀政からすれば戦ったのは自分であり何もしていない秀家が上座に座っているのが納得いかなかった。


「兵糧米など増田が腐るほど持ってきておるわ。それよりもお前の婿は動く気になったのか?」


呆れた信親が秀政に聞く。


「さっさと信濃に攻め込むように伝えておるが前田と上杉に挟まされていて動けぬと申しておるわ」


「上杉だと?何故上杉が長谷川にちょっかいをかける」


そもそも今回の戦の発端たる会津征伐は長谷川秀成が上杉景勝に謀反の兆候ありと報告したからである。


「上杉は第3勢力と見る方が良さそうですな。もしもの時に備えて伊達や最上にも書状を送っておくべきかと」


「うむ、毛利殿の申す通りじゃ。任せたぞ長束」


秀家の命を受け正家が軽く頭を下げる。

それにしても毛利輝元、なかなか戦略眼のある男だと信親は感心していた。

状況が違えば人は変わるものなのだろう。


「とにかく上杉には困ったものよ。佐竹も期待出来ぬとなれば野戦で叩きのめす他ないな」


「御大将、数ではこちらが有利。さっさと浜松へ向かうべきと心得ます」


「うむ、そのように致そう。とにかくここで徳川を叩きのめすぞ」


行長の提案に答えた秀家が諸将を鼓舞し西軍も出陣するのだった。



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