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シン 長宗我部転生記   作者: 三p
天下人の章
157/199

89話

「進め進めー!治部を討ち取るのじゃ!」


追撃隊の先頭を走る福島正則が怒号を上げそれに従うよう他の武将も続く。


「申し上げます!先遣隊より報告、中島に石田勢。丸根に小西勢が布陣しております!」


「よし、ならワシは丸根に向かう!市松は中島に向かえ!」


「おうよ!東海道の諸将はワシと共に治部を討つぞ!」


だがここで彼らの後に続く池田輝政は妙に思った。

どう考えても三成と行長は清正と正則を釣り出す為の餌にしか思えないのだ。


「これは罠なのではないか?」


「罠だとしても治部を討ち取れば向こうの目論見も外れましょう」


と、隣にいる山内一豊が言うので仕方なくついていく事にした。


さて、福島勢の先鋒が見えると石田三成は迎撃の姿勢を取った。


「皆の者、あの阿呆に思い知らせてやれ!」


三成の命令と共に石田軍先鋒の前野忠康隊の鉄砲が福島勢先鋒の可児才蔵の軍勢に火を噴く。


「怯むな!前野を討ち取り手柄を取るぞ!」


可児隊が前野隊の鉄砲隊が次弾装填のために銃撃を辞めた瞬間に一斉に飛びかかる。


更にその脇から浅野忠吉の軍勢が襲いかかる。


「第二陣、蒲生隊は浅野の軍勢を抑えよ!左近、後退の指揮を頼む」


三成の役目は桶狭間方面まで東軍を引き寄せることである。

そこまですれば両脇の山道から一気に長宗我部軍と堀軍が攻めかかる算段となっている。


三成の命令を受けて島左近が撤退の準備を始める。

その間にも福島正則は更に第2陣、第3陣を送り込みジワジワと前野隊を包囲していた。


丸根付近でも加藤勢と小西勢の交戦が始まりここに第二次桶狭間の戦いが幕を開けるのだった。

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