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シン 長宗我部転生記   作者: 三p
天下人の章
149/199

81話

すみません、完全に投稿をするのを忘れて1週間近くサボってました。

それよりも大河ドラマ最近面白いですね。

ただどの程度武将を出すのかは難しいですね。

私みたいにバカバカ出すとセリフ分けが難しくなるけどど家みたいに織田のメンツが少なすぎると気になる人は気になる。

とりあえず映像化出来たらこれは解決できそうですが。

長宗我部如三は高野山にいた。

もちろんその目的は自分が山に入る事ではなく、高野山にいるある男である。


「お初にお目にかかる。長宗我部如三にござる」


「松平右衛門大夫にございます。此度は四国の出来人と言われし如三様がわざわざご来訪と聞き……」


松平右衛門大夫はまたの名を依田康勝と言う。

かつて北条の大軍を前に1歩も引かずに勇戦した依田信蕃の次男であり徳川家で三万石を得ていたが刃傷沙汰を起こし高野山に蟄居したいた。


「堅苦しい挨拶はご無用。貴殿ほどの男をこのような場所に捨てておくのは勿体ないと倅が申してな。どうだ、我らが味方に加わらぬか?」


「有難いお言葉にございますがこの場にいるのは私の不手際。内府様に恨みはございませぬ」


「ふむ……。しかしそなたの主家の武田家を滅ぼしたのは内府でござろう。のう陸奥守」


「はっ。もしも伯父上がそれを知られれば大層嘆かれるでしょうな」


武田信定は34歳になり陸奥守を自称していた。

信親は信定に戦後に甲府を与える約束をしているため、彼はかなりやる気だ。


「あの伯父上というのは……」


「もちろん信玄のことにござる。申し遅れたが私の父は武田信虎の子で武田信玄様は異母兄に当たるのだ」


「実は私は信玄公にお会いした事が有りませぬ。しかし亡き父は武田の恩を忘れるなと日頃から申しておりました。しかし……」


「味方になれば甲信に三万……いや六万石でどうだ。そなたの持つ徳川軍の情報があればこちらは勝てる」


「頼む右衛門殿。私一人では甲信は統治できない。貴殿が味方に居ればこれほど心強いことは無いのじゃ」


そう言って2人が頭を下げる。

ここまでされると康勝も困惑してしまう。


「そこまで申されるなら仕方ありませぬ。しかし戦後、徳川家の御家はなんとか存続してくだされ。それが条件にござる」


「そのような事、倅に言えば容易いことよ。安心致せ」


「有難いお言葉にございます。それではこの右衛門大夫、長宗我部様と陸奥守様に全てを託しまする」


「よし、貴殿が味方になったと知れば倅も喜ぶだろう。早速伏見へと向かうぞ」


こうして依田康勝は西軍に味方したのだった。

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