表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シン 長宗我部転生記   作者: 三p
天下人の章
116/199

49話

教授に相談あって話してたら論文貰ったんですが蜂屋頼隆の項目あって良かったです。

なかなか立場の割に影薄いですからね彼。

年が明けると黒田官兵衛らによる肥前名護屋に巨大な城の築城が始まった。

また諸大名の動員兵力や役割なども通達され始め信親の元にも増田長盛が訪れた。


「此度、長宗我部家は四万の兵を動員すること。また土佐宰相は対馬清水山城に入り対馬の統監として渡海軍と国内軍の連絡、奉行衆の統括を行うこと。渡海する長宗我部軍の指揮官についてはそちらの一存とする」


「は?四万!?」


信親も親忠も親通も声を荒らげる。

毎度毎度三万も動員させられて疲弊しているのに今回はそれより一万多い。

在地の武士に加えて傭兵も雇う必要がある。


「ただし五千は対馬に残り土佐殿と共に対馬の防衛に当たってくだされ」


「いや、しかし対馬には宗殿が……」


「宗殿は小西摂津と共に1番隊として渡海致します。その間の対馬の守りは土佐殿に」


「はっ、はぁ。しかし四万というのは……」


史実の四国征伐の長宗我部軍の動員した兵力が四万である。

しかし全力で国土を防衛するための四国征伐と違い今回の朝鮮征伐は長宗我部家全体としても全く乗り気ではない。


「では渡海軍の総大将はこの右衛門にお任せあれ」

「いや、私めに!」


一瞬で切りかえる親通と親忠だが信親は腕を組んで唸っている。


「まあ御自身が朝鮮に行かなくて良いだけマシでしょう。九州勢は土佐殿以上の軍役に加えて渡海しなければなりませんからな」


「うーむ。では増田殿、弟2人の御指南よろしくお願い致す。陣立は追って報告致す」


「はっ。それではこれにて」


長盛が帰った後、信親は親忠、親通に加えて吉良親実、三好親長、本山親茂を呼び出した。


「さて、今回の戦はとんでもない負担になるし異国の土地での慣れぬ戦いになる。まあ朝鮮の兵は弱いだろうがそれ以上に心の面で辛いだろうが耐えてくれ」


「はっ。それはよろしいのですが香宗我部は様は?」


親長の言う通り香宗我部家の人間もこの面々に居てもおかしくないのだがその姿は見えない。


「九州でかなり疲弊させてしまったからな。とにかく軍は5つに分け孫次郎を総大将として一万、右衛門が副将で同じく一万、左京進と小太郎と将監にそれぞれ五千づつ与える。将監は年長だからこやつの言うことはよう聞くように」


その他の細かい仕分けを書いた書を5人の前に並べる。


「承りました。総大将代理としての大任、しかと果たしてみせまする」


「うむ、頼りにしておるぞ孫次郎。千熊も兄の言うことを聞いて気張ってまいれ」


「ははー!!」


2人の弟の威勢の良い姿に未来を安心しつつも内心不安な信親であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ