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シン 長宗我部転生記   作者: 三p
天下人の章
104/199

37話

広島城と福山城に行ってきました!

なんか広島城は歴代藩主とかもほとんど書いてなくて???って感じでしたが福山城は凄いですね。

城内も整備されてるし体験型アトラクションとかもあって子供でも楽しめそうです。

阿部正弘って福山藩だったんですね

島津征伐に向けて九州に上陸した豊臣軍は堀秀政を総大将に蜂須賀家政、黒田官兵衛、毛利輝元ら中国勢の三万と信親を大将に仙石秀久、加藤嘉明、脇坂安治らの三万三千がそれぞれ筑前と豊後に上陸した。


信親率いる豊臣勢が府内館に入ると大友義統は彼らを平伏して出迎えた。


「左衛門督殿、頭を上げてくだされ。我らは援軍として来たのでござる……」


「いやいや、この大友家の一大事に天下の軍勢がわざわざ来て頂けたのです。礼を尽くすのは当然のことにござりまする」


かつては九州の大半を席巻した大友家の当主がこれか……信親は内心で呆れながらも義統に案内され上座に座る。


「それでは戦況を説明して頂こうか」


信親の脇に座りすっかり副将気取りの仙石秀久が聞く。


「はっ。現在島津勢は兵を二手に分け北進しております。各地の支城に兵を割いてはおりますが数は心許なく……」


「確か臼杵の宗麟殿は二千、こちらには八千ほどでしたな。向こうは如何程?」


「島津義弘の軍勢が二万、家久の軍勢が一万程かと……」


「ほぉ、なら野戦で一気に叩き潰してしまいましょうぞ!」


義統の報告を聞いて仙石秀久が食い気味にかかる。

数の上では確かに豊臣軍の方が有利ではあった。


「殿下のご命令は豊後の守りを固めろとの事。ここは府内周辺の防備を強化致しましょう」


と今回が初陣の河野親通(史実の盛親)。


「私もその方が良いと考える。最悪、左衛門督殿さえご無事なら……」


「父を見捨てると申されるのですか……」


「今すぐ臼杵から府内に戻るのは不可能でしょう。援軍を派遣したいが島津の奇襲に合えばこちらの指揮に関わる……」


大友家の家臣たちも状況の厳しさを理解してか信親に反論しない。

義統も周囲を見て覚悟を決めたようだ。


「臼杵には南蛮より輸入した国崩しもございます。暫くは耐えられましょう。殿下の軍勢が到着するまでここを守り抜きます」


「よう申された。早速周囲の防御を固めさせましょう」


豊臣軍は信親の命を受けて各自府内防衛のための防備を固めた。

また信親の命で香宗我部親泰が島津寄りの土豪たちの調略を始めた。

そんな中、島津家久は臼杵と府内の中間点にある鶴ヶ城を攻め始めたのだった。


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