見知らぬ場所
光に包まれて目が覚めた
あたりは光に包まれていてよく見えない
「...っ!?」
声を出そうと口を開いてみたが声は出ず小さく悲鳴を上げようとしたが悲鳴を上げることさえもできなかった
「初めまして」
どこからか声が聞こえた
突然目の前に緑色の髪をしている女性が見えた
顔は光によりぼんやりとしか見えないがとても美しいということがわかるほど整った顔ということだけがわかった
「私はシイラ。あなたがいた世界とは別の世界の神です」
はっ…?神?
「はい。あなたは死んでしまったため今ここにいます」
死んでしまったって…
ここで俺はすべてを思い出した
娘は!娘は無事ですか?!
「残念ながら死んでしまっています。あなたの隣で眠っている少女があなたの娘さんです」
俺が隣を見てみるとぼんやりと眠っている少女が見える
そうか死んでしまったか…
思い返せば娘が死んでしまったのは俺のせいだった
妻と別れてから一年たち娘が五歳の誕生日に海に行きたいといったので俺は
「もちろんいいぞ!」
と返事した
そして五歳の誕生日になり海に行った
海で娘も俺もとても満喫し、日が沈むころ娘が眠たいから帰りたいといった
俺は久々の海だったためもうすこしいたかったので車で娘を寝かしてからもう一度海へ出た
海でビーチベッドで横になりながら娘のこれからのことについて考えながら波の音を聞いていた
気がつくとあたりは暗くなっていた
そろそろ帰るかと思い車へ戻った