3.それは紛れもなくヤツさ
サブタイトルに特に意味はないです
「アッハッハ! それで君はその『人間観察部』とやらに入部したのかい? こりゃ傑作だ!」
「別にまだ人数足りなからまだ発足してないし、できたら入部するだけだし」
「それが傑作なんじゃないか!」
昼休みの屋上、俺と一緒にいるこのバカは阿阿大笑の大笑い。
大声出して笑っても全然腹立たないのは美少女だからだろうか。
こいつの名前は家棟詩音こいつも例に漏れず主人公だ。
しかも異能系の物語 Not found 外伝『異能事件探偵姫』の主人公だ。
ここにも有ったよNot found もうちょっと頑張って探せよ。
黒く長い伸ばした夜空の様な漆黒の艶やかな髪に人を引き付けるカリスマ性。
しかもとんでもなく美人ときたもんだ。しかも結構ナイスばでぃ。最初はめっちゃ嬉しかったんですよ?
でも内容がちょっとどころじゃない位に危険だったもんで……
敵『やぁ家棟君、君の大事なお友達は預からせて貰った。』詩音『また性懲りも無く僕に負けに来たのかい? まあいい、今度こそ勝負を付けようじゃないか』俺『もがー!?』
っていう展開が日常茶飯事だったんだよな……。あんときはいきなり誘拐されて別荘みたいな所でケーキと紅茶頂きました。怖すぎて食えたもんじゃなかったわ。
「どうしたんだい、いきなりボーッとして。ああそうだ! 日頃の疲れが溜まっている新太に僕と一泊二日の温泉旅行をプレゼン……」
「ぜってーお断りだかんな!」
コイツと行くと何かしらの事件が起きる。異能の有無に関わらず。
「フフッ、ジョークだよジョーク。それにしても『人間観察部』か、ちょうど僕も暇なんだよねぇ」
「え!? お前入るつもりなの!?」
「そんなに怒らなくても良いじゃないか。僕だって何処の部にも所属してないし、事件も無いから暇だし」
そんな遊び感覚で事件を捕らえらてもな……誘拐される側はめっちゃ怖いんだぞ!
「それに人も居ないんだろ? だったらWinWinの関係じゃないか」
「それもそうだけど……」
「それじゃ、決定だね。そろそろ昼休みも終わるし僕帰るね」
「あ、おい!」
何時も思うけどアイツ猫みてーなヤツだな……
その日の放課後、俺は小野寺雫から『一緒に帰らない?』とメールが来たのでこれもう告白していいんちゃうか? 一周回ってもう付き合ってるんちゃうか? と思い始めたころ。
その至福の時間へと至る天国へ至る道を邪魔する奴が現れた。
「こんにちはーっ! 君、千葉新太君だよね! 私、椎崎すもも! 一緒に帰ろう!」
まさかのSCP少女! 駄目だ、コイツは詩音以上に駄目だ。のでやんわりお断りする事にした。
「ごめん、ちょっと野暮用有って……」
「えーっ! 本当? 嘘ついてない?」
なんかあからさまに怪しんできたぞ……別に用事あるし。
「おいピンク髪、いつまでくちゃっべってんだよ、人を待たせてんだろ? 早くしろよ」
そこに救世主が現れた! そこにおわすは響いた幻想、妄想の様な麗しき男装。チェケラ。
って普通に男子だし。響いた幻想ってなんだよ、慣れないことするんじゃないね全く。
にしても美形だなーと思ったら俺の『人を見る目(笑)』が反応した
NAME クロノ・マテリアル
HERO POWER 30000
JOB 主人公
STORY 魔法使いの驚き~地球より愛を込めて~
異世界であるゲシオンは動乱の時代の中にあった。その中の王国の魔術師であるクロノ・マテリアルは戦闘の際宿敵に深い一撃をもらい禁術である『時空渡り』を使い肉体の損傷を治す代償に下位世界に転移するのであった。『なんだこの下位世界は! 鉄の塊が動くぞ』『凄いですね! 兄さま!』地球に転移した魔術師+妹は地球に夢中であった!
第2話 この世界にやって来た、帝国兵をなんとか退けまた何時もの日常を謳歌する兄弟。でも安寧の日々はまだまだ遠いようです。「ギャー! 兄さま今月の食費がー!」「くそう、こうなったら俺の錬金術で……」「助けてあげようか?」手を差しのべたのは少し不思議なピンク髪の少女で?
「ピンク髪の女の子だけど負けません!」とクロス中です。
Oh……コイツも汚染されていたのか。しかも新しい表示出たな、クロス中ですって。
コイツも帝国兵とか不穏なワード有るからパスかなぁ。でもなんかシリアス系でも無さそうなんだよな、SCP少女と違って。
ギャグ路線は死ぬときはちゃんと死んじゃうし、ボケ担当もキツいしな……え? なんでこんなに知識があるのかって?
やだなぁ全部ラノベの知識ですよ。でも現実とラノベを一緒にしてる危ないやろーじゃないよ?
ラノベをリアルに持ってくるガチで危険な奴らは主人公達だよ?
ご都合主義がまかり通らせることができやつらだよ。どんだけ危険なツッコミも絶対後遺症無く完治する奴らだよ?
だからご都合主義にはご都合主義でしかぶつかれないんだよ。
偉い学者が目一杯頭捻って考えついたいろんな法則を無視して自分の世界作りあげちゃうからね奴ら。
つーかそんなことはどうでも良いのさ。
そうだよ、菊地原雫と一緒に帰る約束! 忘れるとこだったぜ! クロノ君? うーん、保留で!
そうしてルンルン気分で待ち合わせ場所まで行くと三つの人影が見えた。
「あん? てめーが最後の一人か。こんだけ人をまたせやがってよ」
「だから一緒に帰ろーって言ったじゃん!」
「あ、新太君やっと来た。遅いよー」
アイエエエ!? SCP少女!? SCP少女ナンデ!?
これを兄に見せたら
兄「説明が多い、文章がくどい、文才が無い、やり直し」
とボロクソに言われました。
あんにゃろう絶対ギャフンと言わせてやるからな!