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始まりの斬!

なろうでは初投稿です。

基本駄文であると自称しておりますので、それでもよろしければ、暫しの間お付き合いください。




日本に当代随一の剣聖と謳われた男がいた。

男は類い稀な才能など持ち合わせて居ない平凡な男であったが、根性と集中力だけは人一倍だった。

その根性と集中力でもって常人の数十倍、数百倍の努力をし古今東西、ありとあらゆる剣術を修め統合しより効率的な、より効果的な自分だけの剣技を培った。

男は剣聖と呼ばれる様になった後も決して慢心せず、必ずこの上があるのだと努力をやめることはなかった。


そんな男の剣は晩年、遂に神域にまで届いた。

しかし男も人間。生きているものならば必ず出来る問題。即ち寿命には打ち勝つ事が出来なかった。

男は最期に「思えば、私の生は剣と共にあったが未だ極めたとは到底思えん。私はそれが無念で、悔しくてたまらない。ああ、無念だ。」そう言い遺して男はその生涯に幕を引いたのだった。



否。

その筈であった。そう。男「日向 綾人」(ひむかい あやと)の魂は記憶を消され新たな魂として転生する筈であったのである。

しかし、綾人はそれを迎える事なく、一人の美しい女と対面しているのだ。

「あなたが『剣聖』の日向綾人さんですか?」

女が問う。

「『剣聖』か、相変わらず私には文不相応な称号だが如何にも私が貴女の言う『剣聖』なんだろうよ。」

綾人が答える。

続けて

「それで?日本を管理している女神様が何の用だ?」

女、訂正。女神が答える。

「『剣聖』の称号がお嫌いですか?私はかっこいいし貴方によく合っていると思うのですが…」

「御託はいい。さっさと用件を言え。今の私は寿命のせいで剣の道を極められずイライラしている。早くせねば斬るぞ。」

女神が苦笑しつつ。

「あら、怖い。それはいけませんね。では早く用事を済ませてしまいましょう。端的に言います。『剣聖』日向綾人さん。一度諦めたその剣の道。新たな人生で極めてみませんか?」

すうっと綾人の目が細まる。

「簡単に言ってくれるな。だが、その話には興味が湧いた。詳しく話してくれ。」

すると女神が微笑を浮かべ

「貴方ならそう言って頂けると思っておりました。といっても単純な話しです。貴方には普通の方たち同様記憶を失い真白な魂して転生するという選択肢と前世の記憶、経験を保持したまま転生すると言う二つの選択肢があります。」

「ふん。どうせ二つ目にはデメリットもあるのだろう?」

「よくお気づきで。その通りです。二番目を選んだ場合、対価として貴方にやっていただきたい事があるのです。無論、世界を救え。なんて無茶な事は言いませんけどね。」

「そう言うことか。いいだろう。二番目で受けてやる。それでいいのだろう?」

「はい。それでは対価の説明をさせていただきます。と言っても難しい事ではありません。貴方に転生していただく世界では魔法が発展しておりその代償でしょうか?剣などの近接戦闘手段を軽視する傾向にあるのです。なのでその世界で近接戦闘の重要性を理解させてあげて欲しいのです。具体的な手段等はそちらで考えて下さって構いません。よろしいですか?」

綾人は首肯し

「理解はした。だが考えは変わらん。二番目で転生させてくれ。」

「ありがとうございます。それでは早速転生の用意させていただきます。」

そういうと女神は右の腕を一振りし中心が空洞で真っ白な輪を飛び出したそしてそれを少々弄った後

「ほう、それが輪廻の輪か。伝え聞く通りの姿なのだな。」

「はい。と言っても貴方に使うの此方では有りませんけどね。」

そういうと今度は左の腕を一振りし何処かに繫がっていそうな白い大きな扉を呼び出した。

「ふう。こちらが貴方のような方に通って頂く記憶を保持したまま転生する方用のゲートです。」

「ふむ、ではミスの無いように頼むぞ。」

女神が首肯し

「はい。お任せを。」

白い扉が開く。さあ、やり直しに行こう。今度こそ剣の道を極める為に。

かくして稀代の『剣聖』日向綾人は異世界に転生するのであった。


綾人の去った後、地球担当の女神の神域にて女神『アイリス』はため息をついていた。

「はあ〜。凄まじい剣気でした。流石は『剣聖』と言うべきでしょうか。ほんと死んだかと思いました。」

そう、綾人に『斬るぞ。』と言われた時はなんとか抑えていたのだがお前を斬るという凄まじい剣気に当てられて身体が震えてしまいそうだったのだ。

「アレでまだ満足してないというのですから本当頭おかしいですね。彼は一体何を殺すつもりなのでしょうか?」

「とは言え、わたしの仕事はコレで終わりですね。………次の方がいらっしゃるまでだいぶ時間ありますね。そう言えばこの間買った最新のゲーム機がありましたね。それで遊びましょう。」

この女神意外と俗っぽいのである。というかこちらが素である。

「さーてゲームゲーム。今日中にレベル上げまくりましょう!」

シリアスが台無しである。


一方、転生した綾人はと言うと

かつて魔法の名家と呼ばれていた没落した元貴族の家に息子として転生していた。ちなみに今世の名前は『シュヴァリエ・フォン・ラグナ』である。本人はかっこいいと思い喜んでいる。

そんなラグナだが、父、母、ラグナ、妹の四人で幸せに暮らしていた。自身の天職が分かる『天命の日』までは。

如何でしたでしょうか?

次回更新予定日は水曜日です。



宜しければブックマーク登録、お気に入り等設定していただくと作者のテンションが爆上がりします。筆が多分二倍即で走ります!(ごめんなさい!調子に乗りました。)それでは次回更新をお楽しみに

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