Strong
はいどもー
まあこんな調子でぼちぼち続いてます
まあ今日はC1を6時から並んでたからその時間にほぼ書きました
ちょっと文量多いかもですが、よろしくお願いします
道振さんと話してから6日が経った。
遂に今日俺たちの中学は遠足が始まろうとしていて僕は最後の準備を始めていた。
「タオルOK、水筒OK......確か今日はバーベキューだから飯いらないんだよな」
今日の昼は班でバーベキューなので飯はいらないらしい。
ちなみに僕は説明の時に寝てたので全くもって記憶がない。徹夜でゲームしてるからだね。
そんなとこで準備を終えた俺は靴に履き替え、学校の待ち合わせ場所まで向かった。
◇◇◇
待ち合わせ場所のJR品川駅に着いた。
来たのは初めてで土地感が分からないが、叶鳴が先に着いていたので内緒で持ってきたケータイで連絡を取り、集合することが出来た。
「たくおっはー!」
「おはよう。なんでこんなに早いの?」
「だって遠足じゃん!テンション上がるじゃん!早起きするじゃん!」
「それ関係あるか?」
「あるよ!!まったくーたくはほんとに興味無いな!」
「悪かったな。お前みたいなヤリチンじゃねえんだよ」
他愛もない談笑をしていると佑樹も合流し、今日初めて話す道振グループのメンバーとも自然的に合流した。
道振さんとも挨拶し、先生の指示でバスに向かう。
バスはじゃんけんに負けて僕が一人席の一番前になった。最悪だ。もう一生バスなんて乗るものか。
しかし、いつまで経ってもバスは発射しない。
もうとっくに時間はすぎているというのに。
担任の話によると生徒が遅刻しているようでほかの担任団には伝わってなく僕たち以外のバスはもう出発してしまっていた。
なんでそいつのために待ってやらないとならないのだと思いながら本を読んでいること10分足らずで遅刻生徒が僕たちのバスにやってきた。
「申し訳ございません」
「帰ったら事情聞くからな。とりあえず空いてる席......新条の隣しか空いてないからとりあえずそこ座っとけ」
「はい。分かりました」
そんな会話が聞こえるが、僕にはその生徒と話すつもりも訳もないため本を読む。
そして座ってきた。
「あの......よろしくお願いします」
僕の意識は声に反応した。
この声、まさかと思っていた。
そう遅れてきた生徒はこのクラスだとは一言も言ってない。
そう遅れてきて僕の隣に座ったのは......。
『彼女』だった。
◇◇◇
「私、新川咲良。よろしく」
「あ、えっと......新条拓馬です。新川さんだったんだ。遅れてきたのって」
「ごめんね。ほんとに!ちょっと家の鍵なくしててさ。探してたら遅れちゃった」
「そうだったんだ。事故とかじゃなくてよかった」
「うん。ありがと」
彼女の笑顔が目の前にあった。
その後も新川さんと色々なことを喋った。
幼稚園が偶然一緒だったり、読書も好きだったり、初対面ながら沢山色々なことを喋った。
「新条くんと同じクラスだったら、もっと楽しかったのかな」
「え?」
「いや、ごめん。なんでもない」
微かに聞こえた言葉に疑問を覚えた。
「羨ましい」という言葉に。
◇◇◇
途中のサービスエリアを降り、休憩を済ませたあと再びバスに乗り、目的地に到着した。
新川さんとはここでお別れ。
短い時間だったが、好きな人と話すっていいもんだなと思ったりもした。
ただ次にくるイベントはバーベキュー。
道振さんを筆頭とした陽キャ女子+彼氏とコミュニケーションを取らなければならないとなると緊張した。まあ叶鳴もいるし、大丈夫だろう。
俺の隣を歩いていた新川さんに先生がこう告げた。
「新川、お前のクラスの班人数少なくてほかの班と合併したそうだ。人数が多くなったからほかの班に移動しなければならないらしい」
「そう......ですか」
新川さんの表情が沈んだ。
そしてあの言葉の意味が先生の言葉と合致した。
まだ確かな証拠がないため言えないのが悔しい。
僕は必死に言葉を抑えた。
「じゃあうちのとこで食べればいいじゃん!」
そんなことを言った。
聞き慣れてはないけど、めんどくさいけど、こういうとき彼女は一番強い。
全く関わってなかった僕でさえこの一言で確信した。
道振志帆は真っ直ぐにニコッと笑った。
また明日出せたらいいなって思ってます
出せなかったらごめんなさい




