表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新米教師の革命クラス  作者: YUME
欠陥クラス?
1/6

プロローグ

初投稿です! 見ていただけたら嬉しいです!

 

 ジリリリリッ

 

 耳元で鳴り響く悪魔の鳴き声。

 

 カチッ


 俺は、腕を真上に伸ばして止めた目覚まし時計の針を眺める。

「……んんっ……ん?」

 視界が鮮明になっていき、時計の針の数字を見る。

 長針は11と12の間、短針は7と8の間を指していた。

「…………やっべぇぇぇぇ!?」

 人類最速と思われる速さで飛び起きた俺は、叫び終えると同時に朝シャン、朝食、着替えの行動を5分で終え、今日から新任となる学校へ向かう。

 それが、この俺、「教師」桐島和人きりしまかずとの始まりだった。



「いやぁー、ギリギリだったねー」

 100m11秒台の速さで走って登校時間ギリギリに間に合った俺は学院長に挨拶するため、今日から俺が通うことになった桐生学院の学院長室にいた。

「ゼェ、ゼェ、すみま……せん……」

 俺の目の前で窓の外を眺めながら話していたのは学園長の桐生玄一きりゅうげんいちだ。

 見た目を見る限りは30代前半……もしかしたら20代にも見えるかもしれない。

「まったく、初日から遅刻ギリギリなんてありえませんよ」

 俺の隣であきれ顔になりながら話している女性は、鳥海凛とりうみりん。彼女とは一応、大学からの同期だ。

 身長は俺の肩ぐらいで見た目は世間一般的にはかわいい系に入るだろう。少し真面目すぎるところもあるが、まぁそれも個性の一部だと認識されることの方が多い。

「和人の寝坊癖は教師になっても変わらないのですね」

「言い返そうにも反論できん」

 凛の言葉に呻く俺。

「とりあえず顔を上げてください桐島君」

 学院長に促されてゆっくりと顔を上げる。上がりきったタイミングで学院長が再び口を開く。

「さて、桐島君、鳥海さん、我が桐生学院へようこそ。我が学院は君たちを歓迎しよう」

 大げさとも言うべきか、学院長は両手を大きく広げて喋る。

「はあ」

 なぜか分からないが戸惑ってしまう。

「……と、自己紹介はこのくらいにして……」

 突然、学院長が神妙な顔つきになる。

「早速だが、君たちには2年G組を受け持ってもらうことになった」

「「ふぇっ?」」

 二人同時に口が開いたままになる。学院長は気にせず話を続ける。

「担任は桐島君、副担任は鳥海君となっているのでよろしく。あ、ちなみにG組が学ぶ教科は全て桐島君が担当になっているから頑張ってね~」

「「………………はあぁぁぁぁぁ!?」」

 随分軽いテンションでとんでもないことを言いやがったな!?

「ちょっと待ってください! 新任である僕達がいきなり担任を持っても良いんですか!?」

 通常、高等学校での新任教師は担任を持つことはまずない。

「そうですよ! そんなことして教育委員会には何も言われないんですか!?」

 凛も俺と同じくかなり驚いているようだった。

「そのことなら問題ないよ。僕が許可を取っといたから」

 この人、初めからこれを狙ってたんじゃないか……。

「おっと、そろそろ体育館に向かわないと。始業式が始まってしまうよ」

 学院長が時計に目線を送る。

「とりあえず、G組の各生徒のデータは後で渡しておくからまずは始業式での新任教師の挨拶でも考えた方がいいのではないかね?」

「「あっ」」

 しまった、いろいろ展開が飛びすぎて挨拶のこと考えてなかった…。

「それじゃ、僕は先に行ってるよ。良い挨拶を期待してるよ」

 そう言って、学院長は先に体育館に向かった。

「……俺たちも行くか」

「……そうね」

 まだ学校が始まってないのになんかすでに疲れた。

おかしな点が多々あると思いますが、続きも見ていただけるとありがたいです。評価もしていただけると嬉しいです!

投稿ペースはゆっくりやっていきたいと思います。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ