表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤立無援の荷物持ち  作者: 十鳥
第一章:召喚されたぼっちな僕
9/63

chapter⒋再確認、そして

9話目です

活動報告でも述べましたが感想を返信しました


ご意見ありがとうございます

「さて、どうしたもんかね。」


 兄さんは僕を置いて何処かに行ってしまった

 置いてかれた僕はこれからどうすればいいのか?


 ……ダンジョンから出る

 これしかないな、うん、出よう


「とは言ったものの、どこから出ればいいんだ? 確か小説とかだと、このまま進むっていうのが正しいんだろうけどな。」


 生憎、戦いは好きじゃないんだよなぁ

 だって戦闘力皆無だしね


 スカ〇ターとか使ったら、1いかないレベルじゃね?

 ミスター・サ〇ンより弱いかもしれない


 無論、この世界に死者蘇生の法はないので死んだらお終いだ


 さっきは運良く兄さんに助けられたけど、あの時のように何度も助けてもらうことはできない


 もう二度助けられてるしね



 戦争に参加すると言った以上、戦闘は避けられなくなった

 つまり銃弾………この世界では魔法か、が飛び交う戦場で生きるための力を身に付けなければいけない


 そのためにはレベルを上げる必要があるし、レベル詐欺にならないように戦闘に慣れる必要もある


 つまり【魔種】、ないしは魔物と戦う

 または誰かに稽古をつけてもらうといった方法もあるが、今は保留だ


 戦争に参加する以上、レベルを上げる必要があり、レベルを上げるためには魔物と戦う必要がある


 魔物と戦うにはここ、ダンジョンほど最適なところはないと思う

 なので、奥に進んでいく方がいいのだろうが



「なにぶん、自分の実力が伴ってるのかが分からないんだよな。 さっきの魔物達も4、5層の魔物の比じゃない強さだった。」



 そう、ここに飛ばされてから異常に魔物が強くなっていたのだ

 少なくともここ、飛ばされた地点に出てきたあの魔物達は、勇者たちが戦っていた魔物とは一線を画する強さだった


 恐らく先に進めばここよりも強い魔物が出るかもしれない

 というより十中八九出てくるだろう


 ダンジョンといえば階層が上がるにつれて強くなっていく魔物達、だが例えばいきなり下の階層に連れてこられたらどうだろう?


 答えは簡単、今の僕みたいに実力の差が激しいと死ぬこともある、というより殆どの確率で死んでしまうだろう


「レベルは上がったんだが、このレベルで行けるのかね。」


 そうステータスを見ながら僕は独りごちる




 ____________________




 ヨハレ・トトリ

 性別 男

 種族 【異世界型人類種】

 天職 【運び屋】

 称号


 レベル 34

 HP 389/389

 MP 684/684


 STR 126

 VIT 86

 AGI 1237

 DEX 892

 INT 341


 固有スキル

【収納魔法】


 スキル



 加護

【孤独神の加護】

  ・あらゆる状況で孤立する孤独な神に与えられた加護。

 《孤軍奮闘(ソロ・エンカウンター)

  ・孤立時にステータス大幅補正。

 ???


【光輝神の加護】

  ・光輝神である朝睹に与えられた加護。

 《無傷娯楽(アンハート・バルドル)

  ・物理攻撃を無効化する。

 《若き木(ヤドリギ)

  ・自らのスキルを『拡張・強化・合成』することができる。




 ____________________




 ステータスを見ると新しく増えたものが幾つかあった



 まず【孤独神の加護】


 これは恐らく、最初にステータスを見た時に???と書かれていた物だろう


 それがこうして見れるようになったのは、真に孤立してしまったからだと思う

 というかこれのせいで孤立したんじゃないか?


 そう考えるてみたが、【孤独神の加護】のせいで孤立した、孤立したせいで【孤独神の加護】が表示された


 鶏が先か卵が先か、の水掛け論だ


 でも地球でぼっちだったのはこれのせいと考えるといろいろ辻褄が合う

 地球にステータス上での加護はないが、向こうでも孤独な神様に気に入られてたのかもしれない


 閑話休題。


【孤独神の加護】の能力の話だ


【孤独神の加護】の能力は《孤軍奮闘(ソロ・エンカウンター)

 これは文字通りの能力だ


 もう一つ???というのもあるが、これはいつか表示される時が来るだろう



 そしてこれが恐らく朝睹兄さんに、貰った加護

【光輝神の加護】、だ


「こりゃまた随分と仰々しい神様だな。」


 苦笑いしか出てこない


 まさか自分の兄が神に、それも【光輝神】とかいう神になっていたのだ

 中学の時の黒歴史ノート並の破壊力だ



【光輝神の加護】の能力についてだが

 まず《無傷娯楽(無傷のバルドル)

 そのまま物理攻撃を無効化する、という能力なんだが物理的というのはどこまでかわからない


 剣で斬ったら無効化だろう

 だが魔法で作られた炎を付けた薪の中に飛び込んだらどうだろう?

 そもそも魔法は物理現象なのか、物理攻撃に物理現象は入るのか?


「これは要検証だな。」



 これから、確かめていこう


 最後は

 《若き木(ヤドリギ)

 これは自分の持つスキルを『拡張・強化・合成』することが出来るスキルだ


 拡張は、スキルの効果をアレンジしたりすることができるのだろう

 ないものは追加できないが、例えば剣術スキルの『真空刃』は普通1本しか刃は飛ばないが、3本飛ばしたりする

 便利な能力だ


 強化は文字通りの能力だと思う

 スキルの威力範囲を広げる能力だろう


 最後の、合成

 これは、普通はスキルを組み合わせたりすることは出来ない、という観念を覆す能力だ

 例えば風属性の魔法と水属性の魔法を合成することで、液体状の剣を遠隔操作したりすることができるスキルだ

 正直、チートすぎる



 こんな感じな能力が増えていた


 これなら特訓次第でこの階層の魔物とも渡り合えるかもしれない

 楽観は禁物だが、それでもこの能力は信じるに値する能力だ

 僕がこれをどう使うかで、後の【魔種】との戦争で戦術的勝敗を分ける

 そんな戦術レベルの能力、扱えるかわからないが、それでもやらなければいけないのだ



「よし、当分はこの部屋でスキルの特訓だな。」



 こうして僕は新しいスキルの特訓に手を付け始めた




読んでいただきありがとうございます


ご意見、ご指摘ありましたら、感想欄にてお願いします


次回はヒロイン登場!!


するかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ