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孤立無援の荷物持ち  作者: 十鳥
第一章:召喚されたぼっちな僕
3/63

プロローグ⒊ようこそ勇者様

3話です

深夜と言ったのですが予定より早くあがったので投稿したいと思います

誤字脱字の指摘、文法の間違いなどあれば感想欄に書いて頂けると幸いです

  ........................知らない天井だ


  まさか本当にこれを言う日が来るとは思わなかった


  というか本当にここはどこなのかと、辺りを見回してみるとそこには僕と同じように倒れているクラスメイトがいた

  みんな呻きながら口々に、どこだここ?とか言っている、本当にここはどこなのだろうか?


  とても広い部屋だ、およそ学校の体育館レベル

  その中心に僕たちはそれぞれ倒れていた


  周りにはとても高そうなものが置かれている

  骨董品や絵画などが掛けられているこの空間はまるで美術館のようだ


  ではここは美術館なのだろうか?

  そう言えばここに飛ばされる前に異世界召喚がどうこうって言っていたことを思い出す

  まさか美術館に飛ばされる事はないだろう


  そう考えていくと思い当たるのはやはり城、だ

  僕も日本を代表する例の文化は好きなので、こういうWeb小説のような状況に置かれるものは読んだことがある


  そういったものでは大体最初は王の住む城だった

 骨董品や絵画なども城に置かれていても不自然ではない、と思う

  なにせ本物の城なんか行ったことがないのでわからない

  けど、多分ここは城なのだと思う


  そうこう考えていると突然部屋のドアがバンッ!!と勢いよく開いた

  部屋に飛び込んできたのは数人の男達

  彼等は僕たちを見ると


「成功だ!!成功したぞ!!」


「本当だ!勇者召喚は無事成功したぞ!」


  と口々に言った


  呆気にとられた僕たちの前に一人の男性が声をかける


「突然すみません、勇者様方。無礼を承知で申し上げます。どうかこの国を、【人類種】を救って下さい」


  綺麗なテノールの声と共に出された言葉は僕たちを混乱させるのには十分だった


  そりゃそうだろう、いきなり変なとこに放り出された挙句、国を救えなんて言われたら誰だって混乱する

  混乱する僕たちだったが


「すいません、どういう状況か説明してもらえませんか?」


  と声をかけた勇者がいた

  実際僕たちは勇者らしいのだが、こっちは違う勇者だ

  声をかけた勇者の名は神崎(かんざき)支雄(しゆう)、学年でもトップクラスのイケメンである


  頭脳明晰な上に運動能力も抜群、性格も良く一部の人間にはファンクラブさえ作られる始末


  そんなリア充王の名を欲しいままにしている真のイケメンが声をかけたのはある意味当たり前かもしれない


  声をかけられた男性は


「わかりました。ではこちらで現状の説明をさせて頂きたいと思います。こちらへついて来て下さい」


  と言って男性は僕たちを案内し始める

  どうやら違う場所で話しをするらしい


  これから起こるであろうことを想像しながら僕たちは男性について行く

  やがて大きな扉の前に着くと


「これから国王陛下に謁見をします。どうか失礼の無いようにお願い致します」


  と言って男性は扉を開く

  開かれた扉の先には長く続くカーペットとその一番奥に鎮座する国王の姿が見えた


  そして中に入っていく僕たちを迎えたのは盛大なファンファーレの音と大きな拍手の音だ

  突然の音に驚き辺りを見回すと、カーペットの脇に多くの兵士が並びその奥に件の大きな音の発生源がいた


  トランペットのような楽器を持つ彼らはまるで、王族の結婚式に出てくるような姿であり、とても堂に入っている


「ようこそ、いらっしゃった。勇者殿」


  その声は少年の声だった

  声のする方を見てみると国王の姿が見えた


  いやまて、今のは少年が言ったのか?

  国王といえば50代の太ったおじさんしか浮かばない僕にとっては信じられないことに、この国の王様は11、2歳の少年だった


「此度はこちらの都合で呼んでしまって済まない。しかしこちらも滅ぶわけにはいかないのだ。どうか勇者殿よ、この国を救ってくれはしないか?」


  再び開かれた国王の口にから出た言葉に、僕達はあいた口が塞がらなかった

  文字通り、ね

見てくださりありがとうございます

4話は明日の午後になると思います


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