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眩暈及び不眠症

岡田茂吉師論文です。

眩暈及び不眠症


『明日の医術(初版)第二編』昭和17(1942)年9月28日発行


 眩暈めまいは非常に多い病気であるが、医学では全然不明とされてゐる。然し、この原因は、実に簡単明瞭である。

 眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄附近に毒素の溜結があつてそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。即ち眼が物体を視るといふ事は、視神経の活動であるが、その活動のエネルギーは、絶間なく送流する血液があるからである。然るにその送血管が、毒素固結の為圧迫される場合送血量が減少するので、その血量減少の刹那視神経が弱り、視力が薄れるといふ訳である。右の毒素の固結は、第一浄化作用によつて固結が強化されるのであるが、その作用が不定的であるため、その都度視力が弱り、又、強まるといふやうに、刹那的間歇かんけつ的である為それが眩暈の症状となるので、此原因が最も多いのである。

 今一つは、前額部から眼球附近に滞溜する毒素の浄化作用として、常に微熱が発生するのである。その微熱が視力を動揺させるのでそれは丁度、発熱や頭痛の際、又は酒に酔つた時、又はストーブや焚火の火に直射した時眩暈するのと同様の理であるが、之は至つて少ないのである。

 次に、不眠症であるが、此原因も簡単明瞭である。之は、眩暈の原因と殆んど同一であつて、眩暈の固結は間歇的であるが、之は、そういふ事がなく、定状的に血管を圧迫し、脳貧血を起すのであつて、此原因による脳貧血は神経過敏症になり、それからそれへと、物を考えがちになるのである。故に、私が治療の頃、右の溜結毒素を溶解するに於て、適確に短時日に快癒し、例外なく全部成功したのである。


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