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冒頭詩とプロローグ
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愛は鎖?
恋は偶像?
そんなことはどうでもいい
あの人の側にいられるなら…
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" カーン・・カーン・・カーン・・・ "
教会の鐘が時を告げ、
" リン・ゴーン・・カーン・ゴーーーン "
異なる音色の鐘が讃美歌の一節を奏でる。
街で働く者も街の外で農業を営む者も皆ひとしく作業する手を休め、茜色に染まる空を仰ぎ見る。
地平線へと沈みゆく太陽は今日の一日の最後の一仕事と言わんばかりにその黄金色の光を各地へと投げかけ、街の頂に聳え立つ王城ももれなくその色に染まり、王冠のごとく光輝いていた。
投稿文字数に満たなかったので、冒頭詩と一部プロローグをつなげる形になりました;