怒られた事は意味があった。
俺はいつも、「完璧だ、あいつは完璧だ。」って言われていた。
それは嬉しい事。俺と同じような体験をした人以外は、そう思っているだろう。
だけど違う。
それは、逆にプレッシャーになるんだ。何をやっても(失敗してはいけない)と思ってしまう。
もちろん、怒られた事も無かった。
そんな中、俺は2学期になって引っ越した。
すると、どうなったと思う?
―――怒られてばかりだ。
今まで怒られた事も無かったのに・・・ッ
それから、本能が
(この学校の先生は厳しい。)
と思ってしまうようになった。
その出来事から何年も、何年も過ぎた。
すると、ずっと前に起こられた事を覚えていたみたいだ。
その事に気をつけていた。
会社に入った。
上司からは「お前は元気がいいなッ!!」
とほめられるようになった。
あの時怒られた事は、ちゃんと意味があったんだ―――
この小説は、三島愛美の兄弟が書いたものです。