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イステリア王国の勇者と終戦

訓練を開始するショウ達。

ナギサも立ち会う。


(ナギサ)

うーん、なかなかですね。

これ、使います?


(ロロア魔王国近衛騎士団団長 ショウ・クルト 熊獣人 男装)

なんですか?これ。


(ナギサ)

地雷。

土に埋めるんだけど、上から踏むと爆発する。

こっちのだと、あの戦車が破壊できる。

なかなか強力でしょ?

こっちは対人地雷。

そんな威力は無いけど、人ぐらいなら殺せる。

巻き込まれて足切断の大怪我したりするから、有効でしょ?

軍って、死者より怪我人の方が厄介なんよ。

味方は殺せない、殺すと後々ヤバい。

なら、怪我人は手当てして連れ帰るしかない。

少なくとも戦力は半減する。

だよね(微笑み)


(ロロア魔王国近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス 鬼族 ふたなり)

言っている事はその通りですが、微笑んで言わないでください。

ナギサさんの居た世界って、そんなに戦争が多いのですか?


(ナギサ)

世界中のどこかで必ず戦争してたね。

まぁ、ボクの居た国では戦争してなかったけどね、"物理的には"。


(ロロア魔王国筆頭魔道士 アリス・ケインズ ダークエルフ 男の娘)

物理的には?


(ナギサ)

外交だよ。

わけ分からん国がちょっかい出してくるから鬱陶しい。

元々だけど、更に嫌いになったよ、その国。

もう、いい加減にしろってね。

一般庶民でもそう思うんだから、関わっている人はもっとかもね。

個人的な意見だけど。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

今みたいに"チート"が使えたら?


(ナギサ)

過激な事は言わないでおく。


(ロロア魔王国近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス 鬼族 ふたなり)

心中、お察しします。



そんな話をしながら訓練を視察するナギサ達。

順調に訓練は進んでいる。

練度も上がってきた。

戦車には拳銃すら歯が立たなかったのには腰を抜かしていた。

当たり前だがな。

そうなると、相手の弓矢程度は全く通用しないわけで……


(ナギサ)

しかし、車両には対魔法対策がいるかもね。

ちょっと探してみる。



そう言うと、スキルや魔法のリストを見るナギサ。


(ナギサ)

あった、これだ。



車両を1ヵ所に集めた。


(ナギサ)

魔法対策をします。

 【エンチャント】

 【聖壁】



そしてナギサは魔石を車内に設置した。


(ナギサ)

乗り込んで魔石を触ってください。

それで、魔石の魔力が切れるまで、魔法対策が発動します。



車両に乗り込み、魔石を触る乗員。


(ナギサ)

魔道士は自分が撃てる最大火力の魔法を車両に撃ってください。



そう言われると、魔道士は自分の最大火力で魔法をぶっ放した。

土煙の中から、無傷の車両が現れる。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

こっ、これは……


(ナギサ)

とりあえず、魔法対策はこれで良いかな。

相手より早く魔石を触って発動してくださいね。

念の為です。


(乗員一同)

はっ!


(近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス)

これ、無敵の軍ができてないか?


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

負ける未来が想像つかないんだが……



いくら軍に魔道士が居るとはいえ、全員ではない。

後方支援や回復要員だったりする。

その後方まで簡単に攻撃が届く。

しかも強烈なのが。


(ナギサ)

武器の対魔法能力が心配ですね。

防御魔法で防がれたら意味が無い。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

あの"みさいる"や"ほうだん"を防げと?

私では無理です。


(ナギサ)

なら大丈夫かな?

イステリア王国が、また"勇者召喚"をしてなければ良いけど。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

その心配はあるが、今のところ聞いてない。

ナギサの召喚はこちらは気づいていたからな。


(ナギサ)

ボクのスペックからして、召喚されても互角以下だと思う。

振り切っているから。

問題は人数。

互角で人数が2人以上なら負ける。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

しかし、スペックは表示されなかったんですよね。

とすると、ナギサさん以下かと。


(ナギサ)

思想の問題なんだよ。

"人族至上主義"の人なら表示するとかなら困る。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

今から"もしも"を心配しても仕方ない。

全力を尽くそう。


(ナギサ)

そうだね。



訓練の成果でそろそろ実戦投入しても良いのでは?

というところまできた。


(ロロア魔王国女王 カイン・ロロア サキュバス)

そろそろ戦場に行ってもらう。


(ナギサ)

頑張って!


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

いや、アンタも行くんだよ!


(ナギサ)

怖い(涙目)


(近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス)

本気でそう思ってます?


(ナギサ)

なんかムカつくから潰したい!あっ……


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

という事で行きましょう。


(ナギサ)

そげなお母ちゃん!


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

誰がお母ちゃんだ!


(ナギサ)

って事で行きますか、お父ちゃん。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

誰がお父ちゃんだ、オレは女だ!


(ナギサ)

カッコいい女の人、好き(照)


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

そ、そうか……(照)


(ロロア魔王国宰相 ガンナ・コリン エルフ 男)

んんっ!準備は良いですかな?近衛騎士団長。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

はっ……あっ、はい!


(カイン・ロロア女王)

これから出撃だというのに、余裕だな。


(ナギサ)

では、お決まりが終わったので、行って来ます。


(カイン・ロロア女王)

良い知らせを待っておるぞ。


(一同)

はっ!



という事で出陣した。

出陣式はド派手だった。

ナギサはエルフという事になっていたので……


(王都民 狐獣人 女)

勇者さまぁ〜!!


(王都民 熊獣人 男)

よろしく頼むぅ〜!!



セツナは馬車から手を振っていた。


(セツナ)

馬車も改良できるな。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

馬車の改良、ですか。


(ナギサ)

もっと乗り心地よくできる。

車軸も開発できれば、もっとスムーズに回るようになる。

技師次第だけど。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

は、はぁ……


(ナギサ)

優秀な技師、集めてね。

それとインフラを整備する。

最初は魔法でやってしまうけど、後で自分達で維持整備できるように技師を育てたい。

ボクはいつまで居れるか分からないから。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

というと?


(ナギサ)

この世界に召喚されたんだ。

また別の世界に召喚されない保証はない。

その時の為の保険やよ。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

なるほど。


(ナギサ)

用済みで処刑されるかもだし。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

いや、それは……

しかし、そんな事まで考えるのに技師を育成するんですか?


(ナギサ)

まぁ、なんとなくしようかなと。

劇的に変わるから喜んでくれるとは思うけど、所詮は人族だから。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

しかし、食料事情も改善するんですよね。


(ナギサ)

ボクの考えてるレベルだったら、かなり変わる。

ブランド品も作ろうかなとも思っているけどね。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

そこまでした人物を処刑?あり得ない!


(ナギサ)

隷属化とか。

ならいつ死ぬか分からないやん。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

それもおそらく……


(ナギサ)

でしょ?


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

いや、しかし……


(ナギサ)

なるようになれだよ。

いつでも背中、狙えるんだから。


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

そんな……



そんな話をしているとは思いもしなかったショウ達。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

いや、それは無い!

いくらなんでもそれは無い!


(近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス)

そんな事をしたら、国の沽券に関わるぞ。

そんな技術を投入するんだろ?

我が国の発展は目に見えているじゃないか。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

そんな人物を用済みと処刑?

隷属化?ありえん!

そんな危険を犯してでもやると言っているんだろ?


(筆頭魔道士 アリス・ケインズ)

はい。

完成すれば、国民は喜んでくれるだろう。

しかし、所詮は人族、そうなっても仕方ないと。

なるようになれ、出来る事はやると。


(近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス)

そんな……

今回の武器にしても、ナギサ無しでは考えられないんだぞ。

その時点で、少なくとも軍は受け入れている。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

なんとかしないとな。

これは我が国にも関わる問題だ。



ショウ達はショウ達で考えていた。

野営地に到着する。

ショウ達は部下を集めた。


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

ナギサに護衛を付けろ。

何があっても守り抜け!


(近衛騎士達)

はっ!



それからナギサは何処へ行くにも近衛騎士が一緒だった。

騎士が4名、魔道士が1名、この体制が敷かれた。


(ナギサ)

あのう、大丈夫ですよ?


(近衛騎士 熊獣人 男装)

御身に何かあれば取り返しがつきません。

どうかお気になさらず。


(ナギサ)

は、はぁ……



鉄壁の護衛体制で守られるナギサだった。

そんな体制だから、ナギサの乗る馬車は近衛騎士が護衛する。

ショウもケインもナギサの馬車を左右から挟んで護衛し、アリスは必ず同乗する。

馬車の扉が叩かれた。


(近衛騎士団副団長 ケイン・アイリス)

ナギサさん、そろそろ最前線です。


(ナギサ)

分かった。

武器の配置とか決まったら言って。

準備しよう。



そう言うと、陣を築いた。

しばらくしてイステリア王国軍と対峙した。


(イステリア王国軍騎士隊長)

そちらに"ナギサ"とか言う裏切り者は居るか?



ナギサは空に魔法で姿を写しだした。


(ナギサ)

裏切り者って、役立たずって追い出したくせに(笑)


(騎士隊長)

追い出したからと言って、魔族に味方するとは人族の裏切り者ではないか!


(ナギサ)

都合の良い解釈だなぁ(微笑)


(騎士隊長)

こちらは勇者召喚に成功した。

勇者様方が見えないのか。

お前のような役立たずでは相手にならん。

今すぐ降伏しろ!


(ナギサ)

勇者様方って何人?

で、レベルは?


(騎士隊長)

勇者様は10人だ。

皆、レベル3000〜5000、お前では歯が立たないだろう。


(ナギサ)

だって(笑)


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

無知とは哀れだな。


(ナギサ)

で、勇者と話して良い?


(勇者①:男)

俺は構わんぞ。

裏切り者の話も聞いてみたい。


(ナギサ)

その中に"ニホンのオオサカ"から来た人居る?

もしくは知っている人。


(勇者②:女)

"ニホンのオオサカ"?知らないわ。


(ナギサ)

住んでいた世界に比べて文明水準とかどう?

進んでる?遅れてる?


(勇者③:男)

特に変わらないが?

それがどうした?


(ナギサ)

いや、同じ世界から来たのかなと。

どうやら違うみたいだね。

で、思想は?

"人族至上主義"?


(勇者④:女)

"人族至上主義"?なにそれ?


(ナギサ)

住んでた世界に魔族って居た?


(勇者⑤:男)

いや、居なかった。

さっきからなんなんだ?


(ナギサ)

いや、同郷なら考える事はあったけど、これなら蹂躙しても大丈夫だなと。


(騎士隊長)

勇者を蹂躙、やれるものならやってみろ。


(ナギサ)

 【スキャン】

うん、スペックに嘘はついてないね。

ボクのスペックは見れなかったもんね。

 【ステータス】

勇者さん達、これ見える?


(勇者⑥:男)

おいおい、マジかよ?


(勇者⑦:女)

こんなの、殺される(涙目)


(ナギサ)

見えたんだ。

なら言う。

イステリア王国を潰すのを手伝って。

国王とその側近、今回の戦争を仕掛けたヤツや黒幕の処刑。

これを実現してくれるなら見逃すから。

嫌ならここで蹂躙する。

後顧の憂いを断つからね。


(勇者⑧:男)

俺、まだ死にたくない。

召喚されて、良いように使われて、殺されるなんて嫌だ。


(騎士隊長)

勇者様?


(勇者⑨:男)

あのスペックが見えないのか?

俺らの数十倍、いや、数千倍は強い!

しかもよく見ろ、見た事ない武器まで並んでんぞ!

もうわけ分かんねぇ〜よ!!


(ナギサ)

あゝ、これ?

機銃班、敵の近くの地面撃って。

でも絶対当てないように。



そう言うと、イステリア王国軍の先頭の足元を撃った。

土煙が治まると、そこには凸凹に荒れた地面があった。


(ナギサ)

これ、人に当たったら、どうなると思う?


(勇者⑦:女)

いっ、嫌ぁ〜!死にたくない!死にたくない!!(泣)


(勇者①:男)

こんなの聞いてないぞ!

どうなっているんだ!

俺らを殺す気か!(怒)


(ナギサ)

どうします?

協力してくれます?

それとも死にます?


(勇者①:男)

分かった。


(騎士隊長)

勇者様!


(勇者①:男)

うるさい!

俺らは死ぬ気はないんだよ!

死にたいなら、お前らで勝手にやれ!


(騎士隊長)

そ、そんな……


(勇者①:男)

言う通りにする。

だから殺さないでくれ。


(ナギサ)

了解!

軍を率いて行ってね。

残ったのは殺すしかないから。


(勇者①:男)

心得た。

皆、聞け!

敵は王都にあり!

今からこの戦争の元凶、国王とその側近、関係者を根絶やしにする。

嫌なヤツはここで死ね。

そうでないヤツはついて来い!


(ナギサ)

後から行くから、それまでに片付けておいてね。


(勇者①:男)

分かった。


(騎士隊長)

ゆ、勇者様……



残る兵も居た。


(ナギサ)

さてと……

 【マーキング】



兵達身体に赤、黄、青の色が付いた。


(ナギサ)

色別に集まって!



言われるままに、色別に集合する。

 

(ナギサ)

青の人!

今回の犠牲者です。

思想的にもさほど問題なく、嫌々召集されましたね。

よって、今から自由です。

帰って良いよ。

黄色の人!

危険人物だね。

どうする?生きてたい?死にたい?

生きてたいなら勇者を手伝え、嫌なら殺す。

で、今後"不干渉"だ。

二度と関わるな、死にたくないならね。

赤の人!

もはや救いようがない!

ここで処刑する。

機銃班、撃て!!



赤の集団に向けて、一斉射撃をした。


(ナギサ)

止め!よし片付いた。



土煙が治まると、そこには誰が誰か分からない、肉塊肉片だけが飛び散っていた。


(敵兵達)

うっ、うわああぁぁぁっ!!(絶叫)



これには流石の味方もどん引きした。

敵はもはやパニック。

蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。


(ナギサ)

こんなもんかな?


(近衛騎士団団長 ショウ・クルト)

充分だと思うぞ(滝汗)



この話は即伝わった。

勇者達が反旗を翻した。

国王以下、この度の戦争関係者を処刑に来る。

相手の勇者は鬼畜外道、慈悲もなく兵達を肉片にした。と。

これに焦ったのはイステリア王国。

人外のパワーを持つ勇者達が襲ってくる。

相手の"ナギサ"とかいうヤツは悪魔だ。

それもイステリア王国を滅亡させにやって来る。

イステリア王国は大混乱になった。

そして"勇者側に付いた者達は生きている"

これも噂とはいえ、流れた。

次々反旗を翻す軍や貴族達。

皆、生きるのに必死だ。

それだけに、王都はあっと言う間に制圧され、国王以下、関係者は全て処刑された。



 

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