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第一話〜悪役令嬢と問題児

まずは一話。

設定を読んでから来てください。

あ、私は風華玲香です。

占ツクとプリ小説暮らしですが今回なろうにきてみました。

独特の世界観ですが振り回されずついてきてください。


ーーー

異世界に転生した。

その世界はなんと、科学がすごく発展して文化が違う。普段服はドレスじゃないし、身分の違いもない。

でも転生したなら仕方ないので適応して、今は義務教育の中学校の教師をしている。

あら、失礼しましたわ。

(わたくし)の今世の名前は詩丘紗英。

前世の名前はアリス・エヴァール、以下略。

前世ではなんだかんだあって処刑されました。


今世もなんだか大変で。異世界でも世知辛いですわ。

特にこの頃は大変です。

「こら!錬雅さん!学校のチャイムの音をトイレの水の音にしないでください!」

キーンコーンカーンコーンの音がジャババババってなってるんですが!?

「爽やかで涼しくていいでしょ?あ、気をつけてね、設定変更するときにパスワードもなかったから簡単だったから!」

楽しげに笑いながら走っていく青年。

「ま、待ちなさぁぁあい!!授業があるでしょう!…全く。廊下を走るのはマナー違反ですね。歩いて探しましょう。」

彼は田中錬雅。悪戯好きの問題児。

彼は私が担任をさせていただいているクラスの生徒だから私がなんとかしなければいけないのです…!


彼勉強はできるのに何故授業を受けないんでしょうか…?勿体無い…授業を受けたら75点が85点になりそうだというのに…

注意しようにも親御さんがモンスターペアレントなので何も言えないんですよねぇ。


え?私の担当科目?それは音楽です。

音楽は素晴らしいですよ。

心を癒してくれて、感性を踊らせてくれます。

彼も好きなのか音楽の授業は受けに来てくれます。


他の生徒は可愛らしくとても天職に就けたと思います。もちろん彼も面白くていいですよ。


なんだかんだで楽しく平和に過ごせたのですけど…彼の親御さんから電話が。

「はい、もしもし?」

電話に出ると、焦ったような女性の声が。お母様ですね。

「息子が…息子が!」

「ど、どうかされました?」

彼に何かあったのでしょうか?愛する生徒なので心配です。

「異世界に!!」


ん…?イセカイ…いせかい…異世界…

異世界に!?

「なんですって!?何がありましたの!?じゃなくて、何があったんですか!?」

というかどうやって異世界に行ったことがわかったんですか!!

「息子から今連絡が来て、鏡が光ってて面白そうだから近づいて触ったら吸い込まれて異世界らしきところにいると…」

だからって私にかけないでもらえます!?

「も、申し訳ないですが私には何もできないですよ…」


私になにしろと?異世界に向かい、助けろとでも?無理ですけど?


「あなたに関係あると息子が言ってきたんですよ!」

「なぜ!?」

本当になぜ!?

「あなたにそっくりの写真があったんです!」

「あるわけないじゃないですか!?」

そう、前世と今世は顔も違う。

もし私の故郷の世界だとしてもわからないはずだ。

「ハァ!?どうしてもなんもしないなら教育委員会に訴えますから!」

…え?

「教育委員会!?」

「訴えますから!職務放棄です!」

んなわけないだろうが!?

あ、口が悪く…失礼しましたわ。

「わかりました!やればいいんですね!?」

さすがに教育委員会に訴えられたら私の教師人生終わるんですよね!!?


仕方ない。魔法を使おう。


私は今でも魔法が使えます。なぜなら、私の世界の魔法というのは、選ばれた者の魂に刻まれているものなのです。

転生とは、魂が別の場所に行く事。つまり魂は変わらない。

だからまだ魔法は使えます。


転送魔法を使って故郷に行きます。

故郷に行ってるかは分かりませんが、私があの世界からこっちの世界に来たと言うことは近い場所に世界があるということ。

なら一番来れる可能性が高い世界は私の世界ということになる…というわけです。


「私の故郷へ連れて行きなさい!トランスファー!」


光に包まれ、三秒ほど。

そうしたら懐かしいような景色。


あれ、縛ってるはずの髪が背中に…?

この世界の私は前世と同じ姿で固定!?

まあいいか。とりあえず探さなければ。


「錬雅さん!いるなら返事をしt」

「せんせぇぇえ!!たすけてぇぇえ!!」

「エンカウント早」

思わずツッコミを…

今世の世界に染まってますわ…


「そんな急いでどうしたんですか、あっ…」

「お前も激悪令嬢の仲間…は!?お前…!」

「あっ…私今前世の見た目…」


「二回目の処刑は勘弁してください!!!逃げますよ、錬雅さん!」

「でも攻撃もしてきて…」

「あんな脆弱なものは攻撃とも言いません!」


『イグニス・エルプティオ!』

これは炎魔法。上級魔法です。そう簡単に跳ね返せません。私魔法得意だし。


「よし!走りますよ!一掃出来ました!」


ーーー


走って森の中に入ってきました。

「ふう…ここならバレないでしょう…」

やっと一息つけますね。

「先生、だよね?」

おずおずと珍しく話しかけてきました。

そりゃあ似てるとはいえ(似てないはずですけど)本人かはわからないですね。


「はい。先生の詩丘紗英です。」

「よかったぁあ…死ぬかと思った…」

不安でしょうね。知らない場所に来たら。

早く帰って親御さんに会わせてあげないと。

「じゃあ、帰りましょうか。」

「え?なんで?」

心底不思議そうな目で見られた。

「…え?なんで?」

オウム返ししてしまった。


「せっかくこんなに楽しそうな場所なのに!」

何言ってんだこの野郎。

ああ、また口が悪い。


「危ないです。ここ。だから帰りますよ。」

「やだよ!先生だってやり残したことここにあるでしょ!?」

あるかないかで言えばある。あるのだけれど…

「今は教師です。生徒が危ない目に遭わないようにするのが仕事の一つです。」

物事に私情は挟まない。それは貴族としての教育で学んでいる。


もちろん弟に会いたいし、婚約者に掴み掛かって何故私を信じてくれなかったのかと言いたい。

アイツ…彼女にだって、ちゃんと会話して和解したい。


でもここは危険だ。私単体であれば大丈夫だけども、守りながらなんて難しすぎる。


「先生、逃げた時に聞いたよ。女の子を厳しくあたって虐げたって。」

「…えぇ。彼らはそう思ってるでしょうね。」

「でも俺は先生はそんなことするとは思わないよ。」

「そう。」


「何を言おうと帰りますよ」

「ねえ、やり直してみよう?」

…何を言い出すつもりなんですか、貴方は。

「何を。」

「この世界での人生を。」

「どうして?」

彼は一体何をしたいんだ。

「だって、俺この世界で遊びたいし。これだったら俺はこの世界に居続けられるし、先生もやり直せる。俺が手伝ってあげるよ。この世界でやり直すこと。」


「あなた、戦えないでしょう。」

「先生が教えてくれればいいんだよ。先生らしくね。」

「魔法というのは選ばれた者の魂に刻み込まれているものです。」

舐めてるな、この子。私のこと。

「…俺使えると思うよ。」

「根拠は?」

「さっき変な光が手から出た。」


『スキャン』

これは相手が魔法が使えるかがわかる。


「当たりでしょ?」

余裕そうに話しかけてきました。

「なんでわかるんでしょうね…私の前世の姿で私だとわかったり…」

「俺想像力がすごいから。推理みたいな感じ。」


「じゃあ、満足したら、帰りますよ。わかりましたね?」


「いいの!?」


「いざとなったらあなたの親御さんの記憶なくします。」

「こわいよ先生。」


「その呼び方やめて頂けます?アリス様と呼んでください。」

「なんで?」

「私上流貴族なので。」

「じゃあお師匠様は?」

「駄目です。私、いくつだと思います?」

「55歳。」

『フレイム…』

「ごめんなさい。16歳です。」

「正解です。」

「え?」

「そこはわからないんですね。私は16歳で死んで、そのまま精神年齢も育ってません。まあそれは置いといて、この世界では16歳です。師匠と呼ばれる年じゃないんですよ。」


「はぁい。アリス様〜。フルネーム教えてくださーい。」


「アリス・エヴァール・アルナムス・ラナクn」

「あ、もういい。」

「敬語。」

「年齢2歳しか変わらないのに?」

「あなた今の振る舞いかただと平民ですよ。だから不敬に値します。」

「は〜い。じゃあ次は何します?アリス様?」


「まずは生活する場所の確保です。」

「どうするんですかぁ?」

「弟のところへ向かいます。」

「弟いたの!?」


「お金なら困らないくらいあるでしょうし。あと弟に会いたい。癒されたい。ハグしたい。」

「ブラコン?」

「不敬罪で刑務所行き。」

「ごめんなさい。」

ーーー

どうでした?面白かったですか?

短いか長いかは気分で決まるので、呆れずにみてほしいです。今回は私からして長めです。

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