合流
「凛桜……だよな?」
「うん…。凛桜だけど……多分」
「多分?!」
「いや、ごめん本人本人。混乱がちょっと……」
そう言って片手で頭を搔く光り輝く少女
上手くコントロール出来た渦をゆっくり狭めていき、
そのまま体に流した……ら……
「こんな感じになりまして……。」
「こんな感じってお前……」
水色の目に綺麗な白髪。
それに白色の袴の周りをたなびいている
光のような帯……
目の前の凛桜は今まで感じたことのない
優しくとんでもなく強い妖力を放っている。
まさかとは思っていたが、
もしこの仮説が本当ならば……!
「凛桜、その姿で負担はないか?
どのくらい保てそうだ?」
雅の問いにグッ!と親指を立てる凛桜
「むしろ身体軽い!
今のところ無限に保てるね!!」
「ハハッ!そうか!なら……」
自身の黒い翼を広げてニヤッと笑う
「敵の大将やりにいきますか!!!」
「よっしゃ!!」
雅に続き、凛桜も光を纏いながら空へと消えて行った
――――
「もう少しで本殿に届く!
お前らまだやれるよなぁ!!!?」
「「ウォォォォオ!!!」」
「「行けオラァァォァ!!!」」
皓火の隊員を鼓舞する声に
特攻隊員達が雄叫びで応える
目の前の敵を倒しながら皓火は内心不安を覚えていた
雅が帰ってこない……。
錫達、雅に付いて行った奴らは全員戻って
今は前線で敵を薙ぎ倒している。
「錫は姫さんは何とか無事って言ってたし……
あの雅のことだもんなぁ……」
こりゃしばらく戻ってこないか?
まぁ好きな女が誘拐されてからの感動の再会だ。
盛り上がるのもしゃーない……
「………さん!皓火さん?!」
「うぉっ?!なんだ錫か…。どした?」
背後から肩を叩かれ、慌てて振り向く皓火
「あの…さっき姫様がいたところから
ものすごい妖力の波動があったと思うんですけど…」
あそこです…と森の奥を指差す錫
「そなのか?!わりぃ全然気付かんかったわ!!」
ダハハ!!と笑う皓火に若干呆れつつ
錫は話を続ける
「結構大きな波だったんですけど…
まぁいいか。多分姫様のものだとは思いますが、
異変があればまたご連絡致します。」
そう言った錫が戻ろうとした時、
「……連絡は必要無いみたいですね。」
「ん?なん……でぇ?!!」
「待って止まんなーーーい!!!!」
皓火と錫の頭上を隕石のようなものが飛行し…
ズドーーーーン………………
鬼の中心へと墜落した
「あーあ…だから調子乗んなって言ったろーが。」
後を追ってきた雅が呆れた顔で溜息を吐く
「雅!!なんだ早かったな!」
「なんだ皓火。気持ち悪い顔してんぞ…鏡いるか?」
近寄ってきた皓火の顔を押しのけるが
構わず肩を組んでくる皓火
「いや…だってお前……なぁ?!
てっきり色々暴走して2人共戻って来ないかと…
「何言ってんだお前…まじで…」
無理やり皓火を引き剥がそうとする雅だが、
その割に少し気まずそうな顔……
「………、お前…まさか?!」
キラキラとした目の皓火を睨む雅
「今はそれどころじゃねーだろバカ。
それより凛桜の状態だ。」
雅が顎で差した方向
落ちてきた隕石……ではなく凛桜が
大量の黒いモヤから出てくる
「あの妖力…姫さんどうしちまったんだ?!」
「妖力の強化が成功した結果だ。
そして恐らく………」
皓火の驚いた声に雅が静かに答える
「………白龍の愛し子だ。」
"白龍の愛し子"。これからの物語で鍵となるものです。
ですがとりあえずは目の前の敵を頑張って蹴散らして貰いたいですね。
引き続きよろしくお願いいたします




