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夜空の渡り人  作者: 澪露
妖力解放編
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告白



「とりあえず、だ」


苦笑しながら雅が幸に目を向ける


「幸さんはすぐに安全な場所で保護しよう。

すまないがこの戦いが終わるまでは家に帰せない。」



一気に不安な顔になる幸に凛桜は優しく微笑んだ


「大丈夫、幸の安全を保障する為の案だから。

それに……すぐに終わらすから。」


「………わかった。だけど……」


幸は真剣な表情で凛桜を見つめる


「絶対に…絶対に死なないでね。

明日のドーナツ、昼1時に絶対だからね!!!」


「ハハッ!………わかった、約束ね」



錫から降り、

他の隊員と共に上空へと消えていった幸を

安堵した顔で見送った凛桜。



「お前はとりあえず一旦休憩だ。」


雅はそんな凛桜を小屋の中へと連れて行き、

優しく床へと座らす



凛桜の怪我を確認しながら項を見て眉を顰める雅


「これ……この札でこんなボロボロになったのか。」


妖力を実質封じるような札…

その残虐性から禁術とされた札だ。



「雅……?」


「いや、本当に良く頑張ったなと思って。

生身での戦いなんて…しんどかっただろ…」



札に触れてゆっくり妖力を入れていく


「それにしてもちゃんと教えた事を守ってて偉いぞ。一人で札を剥がすなって言っといて正解だった」


札の文字が雅の風によって散り散りに消えていく


「自分で剥がしたら反発で死ぬなんて言われてたら

そりゃ守るでしょ…」



ペリペリと札が剥がれたのを感じ、

凛桜は自分の身体に妖力を流す


ジワジワと指先まで温かくなっていくのを確認し

ホッと息を吐く


「…ありがとね、助けに来てくれて。」


あそこで雅達が来なかったら

間違いなく無事では済まなかった。

最悪命も無くなっていたかもしれない…



「お前がネックレスを使ってくれたからだよ。

あれがあったからすぐに動けた」


雅は傷の手当をしながら凛桜の手を握る



…まだ指先が震えている。

相当この札に反抗して妖力を使った証拠だ



「まったく……

お前は何回無茶すれば気が済むんだろうな?

もう応急処置も慣れてきたよ…」


シュルシュルと包帯を足に巻いて苦笑する雅を見て

凛桜は眉を下げる



「本当に…ごめんなさいしか言えないですね…。」


「謝罪は聞き飽きた。

どうせお前がまた無茶をするのは知ってる。

だからせめてここで休んでからにしとけ。」


雅は凛桜の応急処置を終わらせて

小屋の前で周辺を警戒している隊員達の元へと向かった



「はぁ……体が軽い…」


一人になった凛桜は背中を壁に預けて目を閉じる



妖力が使えるようになったのはもちろん、

精神的な安心が大きいだろう。


雅が来てくれた


その1つだけでここまで心が温かくなるなんて……




「隊員達には戦闘に戻ってもらった。

俺達もしばらく休んだら行こう」

「うぇっ?!…あ、はい。」



びっくりした凛桜を見て首を傾げる雅


「どした?」

「なんもないです…」


凛桜は自分の顔を触って確認する


大丈夫…火照っては……ない。



「まぁいいか……んじゃ今迄の襲撃状況を説明する」


雅は凛桜の隣に座り、今までの動きを伝える



「なるほど…。結界は私も図書室で確認した。

鬼じゃなくて"黒鱗"って人達が張ってるものだと思う。」


「黒鱗?!だと………?!」


凛桜の言葉に驚く雅


「何か知ってるの?

私初めて聞いたんだけど。」


「知ってはいる。

けど対峙するのは初めてだ…。簡単に言えば…」



雅は険しい顔で言葉を紡ぐ



「術のスペシャリストであり、

禁術の使い手……そして、最凶の敵って事だ。」



「最……凶…?」



雅の言葉に凛桜は固まる



あの茨木童子と戦った後でも

雅はこんな顔はしていなかった。


相当強いなんてものではないのだろう…



「ならこんなところで休んでる場合じゃない!

すぐに皆の所に行かないと…!」

「ダメだ!!お前自分の状況わかってんのか?!」


起き上がろうとした凛桜の手を掴んで引き寄せる雅


「こんな状態で行っても敵のカモになるだけだ。」

「でも…!私には妖力を暴走させる事が

「それがダメだって言ってんだ!!」


後ろから雅の悲痛な声が聞こえる


「…本当はこのまま里に連れ帰りたいんだ…!

ちゃんと手当を受けて眠って……だけど、」



凛桜の左肩に頭を乗せる雅



「お前はそんなの嫌がるだろ……?

頭領だからって…最後まで戦うって言うだろ…?」


ならせめて命を削るようなやり方はするなよ……


消え入りそうな声を近くで聞きながら

凛桜は困惑する


「頭領としてやるべき事だから…

その為に力の強化をしたんだよ?

なんで…そんなに雅が悩むの……?」



「なんで………ね。」



凛桜の体を雅の両腕が優しく包む





「好きだからだよ。凛桜の事が。」






やっっっとこのシーンが書けました…!

雅よく頑張りました!


凛桜の反応が気になるところ!

引き続きよろしくお願いいたします!!

感想なども頂けますと嬉しいです!お願いします

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