再会
一気に距離を詰めながら妖力を解放させる凛桜
幸を捕まえている鬼の手を切り落としながら
更に刀を突き刺す
バチバチバチバチッ!!!!
「グッ?!グァァァァアアア!!!」
途端、鬼達の絶叫が響き渡る
「うぅ……、………っ!」
「リオ!!!」
血を吐きながら膝をついた凛桜を
とっさに支えようと手を伸ばす幸
「触るな!……触っちゃダメだ……!」
幸まで感電してしまう…!
「オ前……一体何シヤガッタ?!」
驚き固まる鬼達に向け、水を思いっきりかける凛桜
バチバチバチバチバチバチ………!!!!
「アガガガガガ!!!!」
「ハハッ…!これは良い………」
先程よりも更に激しく痙攣する鬼を見て笑うが、
凛桜は痺れる体に耐えきれず地面に倒れ込む
試しに妖力を使った時、自分だけでなく
刀などにも少し帯電していた気がしたのだ
それを使えば…!と思い、
鬼に刀を突き刺したら感電した。
「なら水を纏った状態なら尚更感電する…だ…ろ?」
だが妖力を使う分、諸刃の刃だ……
現にもう体が言う事を効かなくなってしまった。
凛桜は隣にいる幸に掠れた声で尋ねる
「幸…鬼達どうなった?動いてる…?」
「3体は黒くなって動いてない…けど、」
幸の声色が怯えを帯びる
「片手がない鬼……がゆっくり立ち上がってる…」
「あー…最初のやつか…」
どうすべきか。
もうこれ以上妖力を使えば自分がどうなるか分からない…
「幸…小屋の中に入って。一番奥の影に隠れるの…」
「……リオ?それってどう
「いいから…早く。」
激痛の走る体を無理にでも起き上がらせ、
刀に手を伸ばす
「………ダメか」
指が握れない。
とうとう妖力のみしか武器が無くなった…
10m先にいる鬼は段々とこちらに歩みを進めている。
「絶対に……絶対に生きて帰ってやる…!」
痺れて上がらない右手を
無理やり左手で正面に向かせる
激痛に叫びながら鬼へと水塊を放つ
「っ?!外した…!?」
鬼の顔面数mm右を通った水塊は
鬼の進行を止めずに地面を濡らす
もう…もう身体が動かない?!
目前に迫る刀を避ける事も出来ない…!!
「………無事か?」
目の前が暗くなる
頭上からはよく知っている声。
「無事じゃない…けど、」
その温かい胸に身体を預ける凛桜
「雅が来たなら平気」
「よく………良く頑張った……!!!」
震える声で抱きしめる腕を強くする雅に
つい笑みが漏れる凛桜
「雅様!他の鬼はどうします?」
先程の鬼を黒いモヤに変えた烏天狗が雅を振り返る
「どうでもいい。さっさと消してくれ」
「御意」
感電して動かない鬼の首を次々とはねていく味方達
「あ、幸……幸は!?」
凛桜が雅を見上げる
「あの子は大丈夫。錫が…ほら。」
雅が目線をやった方向を見ると
「え?!待ってお狐様?!!!
え?錫先輩ってウチの神様だったの?!」
「神…?違う僕は白狐だ」
「だから神じゃんって!!待って無理無理ムリ!
てかかっこいい……!」
「無事で何よりだよ……」
姫抱きにされて目をキラキラさせている幸と
そんな幸にオドオドしている錫
凛桜は静かに笑いながら目を閉じた
生きて会えてめでたしめでたし。
とはいかないんですよねぇ…
まだ任務は完了していません。
引き続きよろしくお願いいたします!




