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夜空の渡り人  作者: 澪露
妖力解放編
62/102

伝説の鬼



凛桜の刀を構えた方向にある森の中から

徐々に黒い妖力を纏った何かが現れる


「なんだあれ…鬼…?」


だとしてもこんなに禍々しい鬼は今まで見たことがない。刀を交えなくてもわかる。

絶対に今の自分では勝てない相手だ…。


凛桜は少しずつ近付いてくる鬼に焦りながら

後ろを振り返る


まだ味方は動ける状態じゃない…!

どうすれば全員助かる…?!


後援もこの異常事態には気付いているだろう。

なら私がする事は応援までの時間稼ぎだ……!


すぅぅ……はぁぁぁ………よし。


凛桜は妖力のリミッターを外し、一気に力を解き放つ


自分でこの力を制御できるのは数分。

その数分で応援が来るのを祈るしかない…


凛桜は前線から離れ、鬼の方へと近付いて行った



――――



「これで退避の道は十分だろう……ん?!」


周辺の鬼を始末し終わった雅は

遠くから聞こえた音に動きを止める


なんだ……地響きか…?……っ?!!


突如音のする方から来た凶悪な妖力の波を

慌てて自身の風で相殺する


「……まさか」


恐れていた事が起きたのか…?

だとしたら一刻の猶予もないぞ……!


雅は急いで前線へと向かう



しばらく飛んでいると前方に前線が見えて来た。

が、何かがおかしい……。


「何故誰も動かない…?………ん?誰だ…」


目を凝らすと、一人だけ動いている…あれは……


「凛桜!!」


雅が見つけた瞬間、凛桜が大きな妖力を纏う

その刀が向いている先には…


「………?!片腕の鬼?!」


黒い妖力を纏い、静かに歩みを進める二本角の鬼…

その鬼には右肩から黒いモヤを出している


間違いない。


あいつは茨木童子いばらきどうじだ………!



「なんで伝説の鬼がいるんだよ?!」


遠くにいる俺でもわかる。

あいつは一人で相手していい敵じゃない!

いくら妖力を解放した凛桜でも勝てる訳が無い…!!



飛行速度を上げながら刀に妖力を溜める


まずは凛桜の背後にいる隊員達の救出だ…!



「起きろお前らァァア!!!」



隊員達に刀の妖力を一気にぶつける…!


よろけた味方に再度強風を浴びせ、

強制的に鬼から距離を離す


「逃げろ…!とにかく遠くにだ!!早く行け!」


雅は逃げる隊員から離れ、凛桜の元へと急ぐ


凛桜と鬼の距離は約100m

一瞬で殺されてもおかしくない距離だ…!



「凛桜……!逃げろぉぉぉ!!」



雅の声と同時に、

鬼と刀を構えた凛桜は間合いを詰めた



ガキッ………ン!



鬼の左手を受け止めた凛桜の刀が折れるのと同時に

凛桜が真っ逆さまに落ちていく



「凛桜…!!」


急降下して凛桜を抱きしめる雅

服が凛桜の血で湿ってきたのを感じる


「……クソぉぉ!!」



上から腕を振り下ろしてきた鬼を強風で押し返し、

急いで距離を取る



茨木童子は一瞬よろけたが

すぐに持ち直し、こちらへと向かってくる!



まずい…!このままでは……?!



「……そのまま森に飛んで」


肩の傷に顔を歪めながら

凛桜は背後に迫る鬼へ右手を伸ばす



「雅!歯ぁ食いしばれ……!!」


凛桜が一気に水柱を放出し、茨木童子へとぶつける


その威力に雅が猛スピードで押されつつ、

必死に体勢を立て直す




水で目眩しを食らった茨木童子が目を開けると

そこにはもう誰もいなかった





何とか逃げ切った凛桜と雅です。

強力な敵との対面、そして夢魔は何処に……?


引き続きよろしくお願いいたします。

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