表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
49/158

思いがけない再会


「だいぶ色々乗ったな…」


マップを広げていた凛桜が大きく伸びをする


遊園地に来てから5時間くらい…

ほぼ休み無しでアトラクション巡りをした。

体力的には限界に近いが、

子供達も満喫出来たようでなによりだ。


「もうそろそろ帰る時間だけど…

何かやりたいことある?」


「はーい!俺ポップコーン買いたい!

残り少ねーし、新幹線で食べる!」


凛桜の問いかけに

黒丸が持っていたバケットを見せてくる


「ポップコーン…?なら近くのは…ここだね」


マップ的にはそこまで遠くは無さそうだが、

疲れてる子供はここで待っていた方がいいだろう。


「よし、なら黒丸一緒に行こうか!

雅は子供達お願いしてもいい?」


同行しようとベンチから立ち上がった雅を

もう一度座らせる凛桜


「なんで?俺行くけど…」


「申し訳ないけど、帰りの道とかはお願いする事になると思うし…だから今休んでて?」


今回の旅行で感じた事…恐らく私は方向音痴だ。

東京から京都など…迷う自信しかない。


雅は苦笑しながらベンチに座り直した


「わかった、何かあったらすぐ連絡ちょーだい」


「うん!ならちょっと行ってくるね」


凛桜は黒丸の手を引いて人混みの中へと入っていった



――――



ポップコーン売り場に着いた凛桜と黒丸は唖然とする


「……30分待ち?ポップコーンで?!」


売り場の前には長蛇の列が形成されていた


まぁ並ぶしかないな…。


列の1番後ろに並ぶ2人


「…久しぶりの人の世はどう、黒丸?」


凛桜が横に並ぶ黒丸に話しかける


初めて黒丸に会った時、この子は烏の姿で死にかけていた。

人の世にトラウマがあったら…と心配していたが、

今のところ楽しそうではある。


「ん?楽しいよ!

俺やっぱり人が好きだなって思った。

前は色々あったけど…けど気持ちは変わらない。」


そう言ってニコッと笑う黒丸


「そう言って貰えて良かったよ」


その言葉が聞けただけでも今回の宿泊学習の結果としては充分だろう。


これから里を担う予定の黒丸が人を好きだと思ってくれている。それが渡り人としても里の頭領としても誇らしい。


「ねぇ凛桜……?」

「ん?どした?」


少し気まずそうな黒丸に目を向ける


「ごめん……トイレ行きたい。一人で大丈夫だし」


……困った。列はあれからさらに伸びている。

今から抜けてまた並び直すと帰りの時間的に買えない可能性が高い。


「わかった。なら念の為に私のスマホ渡すね」


この状況では黒丸が一人で行く他ないだろう。

幸いにもトイレはここから見える場所にある。

何かあったとしても対応出来るはず。


トイレへと走っている黒丸を心配しながら見ていると




「あの、もしかして凛桜ちゃん?」


突然名前を呼ばれる

慌てて振り返るとそこには見知らぬ男性が立っていた


「誰?ですか?」


「えぇ?覚えてないの?ショックー!

高校で同クラだった田中なんだけど!!」


そう騒ぐ男性は凛桜の顔をまじまじと見つめる


「てかさ、俺高校ん時も思ってたけど、

やっぱり凛桜ちゃんって可愛ーよねぇ?!

え、待って今日会えたの運命じゃん?!!」


「…………はぁ、どうも。」


………思い出した。3年で一緒だったヤツだ。

所謂"一軍"でうるさかったのを覚えている。


めんどくさいのに捕まったな…。



凛桜は小さく溜息を吐いた



黒丸の思いで嬉しくなったのも束の間、

何やら不穏な感じです。


次回もよろしくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ