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夜空の渡り人  作者: 澪露
全てのはじまり
14/102

妖力のコントロール

――3週間後、訓練所――



「おらっ!もっと相手の動きをよく見ないと…っ!」


雅が振りかざした刀をすんでのところで受け止める。


「…こうやって!不意をつかれるんだよ!!」


雅が左手から強風を出し凛桜に向かって放つ


「っ…!!…いったぁ…」


何とか受け身は取れたが…

それでも吹っ飛ばされるのは痛い


次の攻撃態勢に入る雅を見て

凛桜も刀を構える




この三週間で何となく妖力についてわかってきた


まず、私の妖力は水に関するものらしい

水の放出、水を纏って防御とか…


そして雅は風を操る。

風で物を引き寄せたり、

さっきみたいに吹っ飛ばしたり…


そして、妖力によって武器も強化出来る

今は訓練用の刀だから元々切れ味は皆無だが、

それでも妖力を纏わせれば大幅な攻撃力の向上が期待できる。



凛桜は意識を刀に集中させ、刀に妖力を纏わせる



雅は凛桜をみてからかうように笑う


「随分妖力のコントロールが出来るようになったな…

けど、まだまだ戦闘に関してはヒヨっ子だ。

いいか?戦闘で大事なのは守りと攻撃の切り替えだ」


雅は凛桜に向かって刀を振り下ろす

凛桜は雅の刀を受け止める。


「そう、今は防御だ。んで…」


凛桜が雅の足を払うが、雅はそれをひらりと躱す


「攻撃だ。だがな、あまりにも動きが単調なんだよ。

そして、防御への切り替えが下手。」


雅が凛桜の背後に降り立ち、首元に刀を突きつける


また負けか…

凛桜は降参のポーズをとる


「凛桜さ、妖力での身体強化苦手でしょ

これ出来ないと防御も攻撃も弱いままだよ?」



そう。妖力で強化出来るのは武器だけじゃない…

自分自身の強化も出来る……らしい


「なんか出来ないんだよね…体内に妖力を押し込める感じがなんか出来ない?……んだと思う。」


妖力を放出するのは結構やりやすい…だが、

妖力を押し込めて体内に循環ってのが出来ない……


雅は悩む凛桜を見て少し考え込む


「………1つ、練習方法はある…けど……」


凛桜は雅を見て目を輝かせる


「あるの?!やる!やらせて!!」


やる気満々な凛桜を見て少し顔を赤らめる雅


「方法も聞かないでやるとか言うなよ……

まぁ、効果的だし……仕方ない……か」



雅は凛桜を抱きしめる



「……はぁ?!ちょっ!何してんの雅!」


凛桜は慌てて雅から離れようと雅を押すが

雅はビクともしない


「うるさいな!ほら、ちゃんと自分の妖力を感じろ!

……いいか、俺の妖力でお前を包んで強制的に妖力をお前の体内に押し込める。

その感覚を覚えて自分で出来るようになれ」


雅の妖力が徐々に凛桜を包み込む

凛桜は緊張しながらも自分の妖力に集中する


体内に押し込めて循環………循環…!


「……いい感じだ凛桜。そのまま集中しとけ

ゆっくり俺の妖力を弱めるからな」


雅の妖力が弱まるのと同時に

体内の妖力が乱れるのを感じる…


「ごめん、もう1回妖力ちょうだい…!」


「はいはい……」


雅は再び凛桜を強く抱きしめ、妖力で包む


集中……!!!





「何してんのあなた達…」


!!!!


慌てて離れる凛桜と雅


「そろそろ礼儀作法の勉強の時間だから呼びに来たけど…お邪魔だったかしら?」


雪は気まずそうに声をかけてくる


「いやいやいやいやいや!

雅には!妖力をしまう練習をしてもらってただけ!」


慌てて否定した凛桜の隣で雅が首を縦にブンブン振る



「……まぁいいけど、

凛桜ちゃん的に妖力をしまえないのは少し不安ね…」


雅も雪の言葉に頷く


「だから多少強引なやり方でも感覚を掴んでもらおうと思ってだな………あんなやり方になったわけ…」


雅は恥ずかしそうにそっぽを向く



………恥ずかしがるな、こっちまで伝染る…



「けど、なんでそこまで不安がるの?理由は?」


凛桜が雪と雅を交互に見る

今後強くなる為に大事なことだとはわかる…

だが、そういう類の不安では無さそうな雰囲気だ……


雅は凛桜を見て静かに伝える


「妖力の強い者が妖力をしまう方法…

妖力を制御する方法を知らないと

妖力の暴走を起こす事があるんだ

……そして、暴走は最悪…その者を殺す事もある」



殺す…


その言葉を聞いた時、

凛桜は自分の妖力がとても冷たいものに思えた……


初めてちょっと恋愛要素出てきた……?のかな?

今のところ恋愛要素皆無でしたが、

凛桜と雅の気持ちの変化も今後楽しみにして頂けたら嬉しいです。

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