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夜空の渡り人  作者: 澪露
白龍の愛し子編
129/134

人魚の頭領



奥へと歩き始めて数分、

凪冴は大きな扉の前で立ち止まる


ゴゴゴゴゴ………


すると、石造りの扉は周りに振動を伝えながら

ゆっくりと左右に開かれる



「っ……わぁ!」



少し暗かった廊下から一転、


陽の光が入り込む広間は真珠やサンゴで彩られ、

白砂が敷き詰められた床には水面の揺れが煌めいている。


凪冴に促されるまま

凛桜達はその部屋へと足を踏み入れた


広間には中央の道だけ残し、男女様々な人魚が整列して優しくこちらを見ている



「やぁ、よく来てくれたね。」



凛桜は広間の最奥から聞こえてくる声に目を向けた


奥の高座から降りてきた男が柔らかく微笑む



「え?…目の色が……!」



凛桜の言葉にその男は少し長めの前髪を横に分ける



「あぁ、これ?

君ほどじゃないけど青いよね。

先代愛し子の子孫の証みたいなものかな。

まぁ後でゆっくりそこら辺は説明するよ。

まずは互いを知らないとね?」


そう言って深くお辞儀をする


「はじめまして。

僕はこの里の頭領であり渡り人、みなとです。

そして、先代愛し子の子孫でもあります。」


よろしくね?と優しく微笑む湊


「とりあえず自由に動けるようにしようか。

失礼するよ…?」



湊は凛桜に近付き、真珠の腕輪をはめる


「どう?息はできるかな?」


凛桜は恐る恐る凪冴の手を離す


「……できます!」


「なら良かった。効果は1日程だからね。

本当は額に口付けをしたほうが楽だし効果も長いけど…」


湊はクスッと笑いながら雅を見る


「彼がどんな行動に出るか分からないからね…

お二人は額で良いかな?」


頷く雅と銀にキスを落としていく湊



そんな不思議な光景に

凛桜は混乱を隠せないまま見つめていた



――――



湊の案内で広間の更に奥の部屋へと案内された一行は

イソギンチャクのようなソファに座った


「改めて、今日はこんな遠くまで来てくれてありがとう。見た感じ色々気になっているようだし…まずは皆の疑問から解消していこうか。」



「えっと…ではまず、」




凛桜が湊の目を見る




「……おいくつですか。」

「ほらやっぱりやると思った。」

「お前は期待を裏切らんなぁ…」


肩をすくめる雅と苦笑する銀


「えだって気になってたでしょ2人とも!

凪冴さんは歳近いって言ってたけど…

それでこの妖力だよ?!」


「だからって…

他に聞くことなんか山ほどあんだろ!」


3人のやり取りを聞いていた湊は

笑いながら答える


「僕18だよ。」

「じゅうはち?!え、年下?!」


凛桜の反応にお腹を抱えて笑い出す湊



「あっはははは!久しぶりだよその反応!

昔から上には見られがちなんだよね。

で、次は?」


「おい凛桜、今度は真面目にやれ」


「えぇ…さっきも真面目だったんだけど…」


軽く雅を睨んだ凛桜は、再度湊に目を向ける


「では早速なんですけど、

先代の愛し子と湊さんの関係…

そして白龍と黒龍についてお聞きしたいです。」


真剣な眼差しを向けてくる凛桜を見つめる湊

ふぅ…と息を吐いた後、椅子に座り直す


「いいよ。僕が知ってること全て伝える。

けれど、それで君達にどんな事が起こったとしても責任は取らない。いいね?」


凛桜達は迷いなく頷く


「うん。なら話そうか。

まずは先代愛し子の話から…」


湊は静かに話し始めた




湊さん登場です。

イメージはクラゲですかね…

すぅー……と消えてしまうような儚げな感じです。


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