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夜空の渡り人  作者: 澪露
白龍の愛し子編
127/133

人魚の里へ


「なるほど…そんな事態にまでなっていたのですね。」


事の次第を全て聞き終えた凪冴は

顎に手を当てて顔を顰めた



「もしかして…凪冴さん元々ご存知でしたか?」



黒鱗の事、自分の変化、そして黒龍の事…


全て話している時も顔を顰めはしたが

あまり驚いた様子は無かった



「そうですね。我々にも陸に出て情報を集めている仲間がおりますゆえ…と言っても、ここまで深刻化しているのは初耳でした。」



ふぅ…と溜息を吐いた凪冴は

雅をチラッと見て声を掛ける


「雅様、そろそろ術も弱くなっています。

今なら破壊できるかと。」


「やっとかよ……んじゃ遠慮なくっ!!」



雅が全身に力を込めるのと同時に

水柱が綻び、海へと還っていく


「まったく…随分と大掛かりな術だな。」


げんなりとしている雅を見て凪冴は苦笑する


「海は敵が隠れるところがありません。

その為、一気に突撃された際にこの術で一網打尽にするのです。強力な分1回しか使えませんし、再構築に1週間はかかります。しばらくは警備体制を見直さないと…」



「……なんか、すみませんでした。」


もう少しアプローチ方法を考えれば

こんな被害を出さなくて良かったのかもしれない…



凛桜がペコッと頭を下げると、

凪冴は慌ててそれを制止してきた



「いえいえ!凛桜様が白龍の愛し子なのは存じ上げていましたし、こちらに近付いて来られた時点でお迎えすべきだったのです!!たまたま見張りの者が驚いて行動が遅れてしまい…まだ見習いだったのでどうかご容赦を…」


「いや、こっちは何も思ってないと言いますか…!

むしろ驚かせてしまってごめんなさい!」


「いえいえそんなっ、」


「で、雅の術は解けた訳だが…」


2人の謝罪合戦を止めた銀は凪冴にその後を促す



「失礼致しました。

是非、我が里に来て頂きたい。

我が頭領…渡り人も歓迎しております。」


その言葉に凛桜は目を見開く


「えっ?!渡り人いらっしゃるんですか?!」


「えぇ。貴方様とも御年齢が近いようですし、

我が主も大層楽しみにしておられます。」


凪冴は失礼します、と凛桜の手を恭しく取る



「え…」


驚いて固まる凛桜に微笑む凪冴


「おい!てめぇ…」

「こら止めんか!」


額に青筋を浮かべた雅と、

その首根っこを掴んで制する銀


「貴女方は今水中で呼吸出来ないでしょう?

主から加護を貰い、呼吸できるようになるまでのみです。」


そう言ってもう片方の手を銀へと伸ばす凪冴


「皆で輪を作り、私の妖力を少しお流しします。

気分が悪くなれば仰ってくださいね。

ちなみに私の妖力は水です。」


「あっ、なら私大丈夫かも!」

「俺も凛桜で慣れてるから…」


そこで何かに気付いた雅が隣の白狐の耳を見る


「……相性は最悪だな…。気張るか…」


耳を垂らした銀は大きく深呼吸をした



「では、参りましょう。」



凪冴は3人を見渡し、静かに降下する


足に冷たい感触があり、徐々にその感覚は上へと上ってくる。


胸にまで水が来た時

凛桜は大きく息を吸い、固く目を閉じた



ついに人魚の里へ入ります!

凛桜が目を開けた時、そこにはどんな景色が待ち受けているのか……!

引き続きよろしくお願いいたします!

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