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夜空の渡り人  作者: 澪露
白龍の愛し子編
123/133

里探しへ



「あっっっつい!!!」


凛桜の声は目の前の大きな海に吸い込まれていく



前回の話し合いから1週間。

凛桜は雅、銀と共に和歌山県へと赴いていた。



「まぁ真夏だし仕方あるまい。

……とりあえずかき氷とか食べないか?」


顔を真っ赤にしている銀が辺りを見渡すが、

店どころか人家がまばらに見えるだけ…


「とりあえず自販機で何か冷たいもの買いましょ。

こんなんじゃ里探す前に干からびる…」


額の汗を拭いながら、雅は少し遠くにある自販機へと歩き始めた



そんな雅を木陰から眺めていると、

銀が凛桜を心配そうに見つめてきた


「里の者は変わりないか?」


「里?…みんな元気ですけど」


凛桜の答えに苦笑しながら首を振る銀


「違う違う!凛桜への態度が変わったりしてないかと思ってな。愛し子とわかって戸惑うのは何も当人だけではないだろう?」


「ああ!そっちですか。

有難いことに今まで通りです。けど、やっぱり今後の事は心配はしてくれてますね…だからこそ人魚の里探しも二つ返事で了承してくれました。」


「そうか…。こっちも皆凛桜の事を案じておったな。

詳しい事は皓火と錫にしか話していないが、

2人共凛桜の為なら行ってきてください!だと。」



銀は微笑みながら遠くの雅を見る



「あいつも…私には何も言わないが、

お前の事を死なせないよう誰よりも必死になっておる。」


「……そうですね…。有難い限りです」


凛桜は雅を直視出来ず、海の方へと目を向ける


「どうした?」


「いえ、海綺麗だなぁ…と」



雅はあの告白から何も変化がない。

それどころじゃなくなったのはわかっているが、

あまりにも普通すぎてもはや夢だったのか?

と思うほどだ。

かと言って自分から告白の話を振るのは無理だ。

雅に対する感情が恋なのかどうか…

ネットで調べてもよく分からない。

"隣にいたい、手を繋ぎたい、キスをしたい"

……全部やってる。やってしまっている。

それ以上の事は勿論経験が無くよく分からない…。


今のままでいい。けど雅はどうなのだろう…

私はどうすべきなのだろう?



「はぁ………疲れた。」


とりあえずは里探しが優先だ。

一旦考えるのをやめよう。



「お待たせしました!

炭酸とコーヒーどっちがいいですか?」


「ならコーヒーだな。」


銀が缶コーヒーを受け取り、

美味しそうに喉へと流し込む


「お前はこれでいいか?

前すんごい笑顔で飲んでたよな?」


そう言って雅が渡してきたのはりんごの缶ジュース


「……ありがと」


普通に、いつも通りに……こんなことをしてくる。



……熱い。



凛桜は水滴滴る冷たい缶を頬にあてた






真夏の海って良いですよね。日焼けさえ無ければ。

私は日焼けしたら真っ赤になった後しばらくすると元に戻るタイプです。

このタイプって一番ダメージ蓄積するらしいですね。

あぁ………シミが…!!あぁぁぁあああ!!!

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