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夜空の渡り人  作者: 澪露
白龍の愛し子編
120/133

消えた書物


皆との話し合いが終わった後、

凛桜は一人執務室に籠っていた


「これか……黒龍の封印の記録。」


巻物を開きながら凛桜は指で紙を撫でる



なんかハリがある…というか、


「案外新しい紙なのか?えっと製作年…」


「1900年くらいだろ」


突如後ろから聞こえた声に凛桜は飛び上がる



「みやびっ!?

居るなら言ってよびっくりするなぁ!」


苛立ちを含めた凛桜の声を綺麗にスルーし、

雅は机の巻物を眺める



「ここら辺の書物は…

ほら、全部1900年前後に作られたやつだ」


「え?でも私1400年付近の棚から引っ張って来たんだけど…」


凛桜は戸惑いながら雅を見上げる


「ここの書物って見れる人限られてるよね?

頭領とか族長とか…」


「そうだな。普通に考えて紛失とか置き間違いは有り得ない。この里の大事な情報だしな。」


「って事は……?

昔の巻物はどこに…すり替えられたとか?」



凛桜の怪訝な目を見て雅も頷く


「オマケにやったのは過去のこの里の長だ。

………なんでだ?」


二人で首を傾げる


凛桜は再度巻物に目を落とし挿絵を指さす


「けどこの巻物でわかったこともあるよ?

黒龍は一本角の龍で、なんか海か湖的な所に封印されてるって事じゃない?」


凛桜の指は更に絵の上を滑る


「あとここ。この人影が巫女さんなんじゃない?

頭に一本角みたいなの生えてるけど…

場面的にも黒龍封印してる時の絵でしょこれ。」


「確かに…。凛桜は角生えてなかったよな?

まだ第二段階があるってことか?」


「さぁ……」


大分本気出したつもりだったのだが…



「まぁとりあえずだ。凛桜はさっきの昔話も知らなかったし、ここで一旦知識の差を埋めとこう。

何か聞きたいことあるか?」


「え、めっちゃくちゃあるよ。まずはねぇ……」


凛桜は紙とペンを用意して雅への質問を開始した



――――



「あー、おっけおっけ…ちょっと待って。

一旦整理したい。」


凛桜は紙にペンを走らせながら頭を搔く



今日で龍に関する知識が増えた気がするが、

その分謎も増えてしまった。



まず、絵巻物からわかった封印の話。

その巻物には、

前回の黒龍復活が1400年だったと記載されている。

巫女が対峙した際に黒龍の角が折れ、弱体化した隙に封印をした……らしい。



「そう。

で、その折れた角は五峯神が誰にも渡らないように厳重に管理してる。

族長クラスでさえも五峯神の居場所どころか姿も知らない。あくまで術を介してのやり取りだけだしな…」


「なるほど…。

黒鱗もこの話はもちろん知ってるんだよね?」


「まぁそう考えてた方がいいだろうな。

今回の黒鱗は人間だったらしいが、過去の事案で妖も確認されている。…ちょっと待っててくれ」


雅はそう言うと執務室奥の書庫室へと消え、

少しして1つの冊子を持ってきた


「これな、先代の族長がまとめてた黒鱗の資料。

見ればわかると思うけど、黒鱗は恐らく大規模な集団だ。本拠地も不明、組織図も不明…

わかっているのは目的のみ。」


「妖中心の世界、だから黒龍復活を目論んでいる

……だったよね。」



………わからん。

妖中心の世界を目指す団体に何故人間の加担者がいるのか。そして黒龍を復活させる事が望む世界にどう関係するのか……?



「…謎が減らないんだけど。」


「それは俺も同じ。

とりあえずここら辺の資料見て、

何か対策できそうな事あればやってくしかないな。」



そう言ってまだ開いてない巻物を手に取る雅。



二人の自習は長時間に渡り、

雪が晩御飯に来なかった事を叱りに来るまで

終わる事は無かった。


次々と出てくる謎ですが、一つ一つがこの後明らかになっていきます。

今出来ることをしていく凛桜達。

引き続き応援お願いいたします!


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