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夜空の渡り人  作者: 澪露
妖力解放編
113/133

要の選択



〖2ツ目ニシテ。〗


「要っ!何言って

〖ヤダヨ僕!美花マデ死ヌノヤダッ!!!〗



美花の言葉を遮る要


感情の起伏からなのか、モヤが激しく揺れている



〖モウ…

モウ美花ワコッチ側二イナイ方ガ良インダヨ…〗


「そんな…だってまだ妖と繋がっていたら、

もしかしたらまた人間に戻れるチャンスがあるかもしれないじゃない!」


美花が要に近付き声を張り上げる


「黒鱗だって言ってたじゃない!

1度死んでもまだ方法はあるって…!!

まだ全て終わった訳じゃっ……」


〖ウウン…モウ終ワリニシヨ…?〗


美花の手をそっと包み込む黒いモヤ



〖最初ワネ、マタ人間ニ戻レルッテ知レテ嬉シカッタ。ダカラ皆二協力ヲオ願シタノ。ケドネ…?〗


要は目を伏せながら言葉を続ける


〖ドンドン人ヲ傷ツケルノガ怖クナッテ…

ソレニ慣レテキテイル自分モ…ソシテ…、

美花ガ笑ワナクナッテ…ソレガ恐ロシクナッタ。〗



「かなめ………」



美花は動揺しながら要を見つめる



「要は人間に戻りたくないの?

あんな死に方して…こんな姿になって……

あいつらに復讐したくないの?!」


ねぇ?!要っ!!どうなのよ!!



取り乱しながら要に詰め寄る美花



「美花っ……」

「凛桜、手を出すでない。」


凛桜が咄嗟に駆け寄ろうとするのを銀が止める


「銀様……?」


「これはあの二人が自身で折り合いを付けねばならない問題だ。

残り少ない時間くらい2人きりにしてやれ…」


そういう銀はどこか悲しそうで…寂しそうで


「……はい。」


凛桜は頷く事しか出来なかった



――――



〖美花…〗


「もういい!これ以上は話し合っても意味無い!」


要との言い合いから数分…。


美花は要に背を向けて蹲る


「わかってる……わかってるよっ!!」


要の言ってることは全て正論だ。


もう妖には関わるな

私の安全が1番だ

死ぬのは僕だけで十分だ


そんなことはもうわかってる。

わかっているけど…


「要を忘れるなんて…そんなこと…っ

したくない!!」


視界が歪む


「今までずっと一緒いて…

もう会えなくなった時、生きた心地がしなかったのに……また会えて…っ!」


どうしたら…どう言ったら伝わる?


「もう失いたくない………」


〖美花……………〗



要が震える背中を見つめる



いつもはあんなに堂々としていて大きく見えるのに、

今はただ小さく、か弱い少女の背中だ。



〖僕ワ君二甘エ過ギテタンダロウネ…〗


昔から弱くて小さかった僕の隣にはいつも君がいた。

家族のように一緒にいたから、いつの間にかそれが当たり前だと勘違いして…


ある日突然その環境が幸せな事だったと気付かされた


〖ダカラ僕モ…

美花二マタ会エテ本当ニ嬉シカッタンダ〗



要は美花の前にしゃがみこむ



〖ダケドネ、君ワモウ前ニ進ムベキダ。

ソノ為ニ僕ワ君ノ中ニ居チャイケナイ…。〗


「かなめ!嫌だよそんな……っ!いやだ!!」



美花が縋ろうと伸ばした手を掴む要



〖銀様…デシタヨネ?

美花ノ記憶ワドウヤッテ消エマスカ?〗



不意に名前を呼ばれた銀が耳を動かして答える


「術をかけた水を飲んでもらう。

30秒程で寝るから、その間に認識の改変を行う…

って感じだな。」



話を聞いた要は少し目線を地面に落とす。


「…要……?」


不安そうに自身を見上げる美花


そんな美花の頭を撫で、再度銀へと向き直る



〖美花ニ……美花ニソノ水ヲ飲マセテクダサイ。〗


要達のお話もそろそろ終わりです。

引き続きよろしくお願いいたします。


感想、コメントなどもお待ちしております!!

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