表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜空の渡り人  作者: 澪露
妖力解放編
111/132

鬼の最期


「あの……今私はどんな状態なんでしょうか…」


凛桜は首を持ち上げ、銀を見上げた


「恐らくだが…ただの燃料切れだろうな。

やっと力を扱えるようになったのは良いが、

今度は加減を覚えんとなぁ…」


あんなに暴れおって……


そう笑いながら歩き続ける銀


小脇に抱えられながら

凛桜は静かに自身について考えていた



自分の身に起こったあの変化…一体なんだったのか。

底から活力が滾るような高揚感があるのに、心が落ち着くような温かさ…。


そして雅の……気持ちを知ってしまった…。

その後の戦闘ですっかり元通りになってたけど…

……告白されたんだよね…?!



揺られながら百面相をしている凛桜に微笑みながら

銀は耳をピクピク…と動かした



「お?凛桜、あの二人が鬼の首を落とすぞ。」


「え?」


更に耳を動かして音を探る銀


「せっかくだし少し見学するか。」


銀は凛桜を抱えたまま空中へと飛び上がる



少し遠くに上る炎と煙…




「グッゥゥゥウ………ガァァァァアア!!!!」



今までと比べ物にならない鬼の絶叫が辺りに響き渡る



「凛桜、良いかよく見ておけ。

相手の最期を見届けるのも刀を持つ者の仕事だ。」


銀の言葉に凛桜は頷き、

暴れ悶える茨木童子に目を向けた



四肢は削がれ、痛みか苦しみからなのか

呻き声を上げながら体を動かしている


体から大量の黒いモヤを出しているが、

それで治せていた傷は焼かれて塞がれている



そんな鬼に雅が刀を振り上げ、

目にも止まらぬ早さで首に振り落とす


刀が頭と胴体を分けた瞬間、鬼は炎に包まれた



あんなに暴れていた鬼の最期にしては

なんとも呆気ない…。

いや、最期だからこそ一太刀で終わらせたのか。



「………終わったな。」


銀は一言呟いて地上へと降りていく…


凛桜は静かに頷き、されるがまま森の奥―へと揺られて行った。



――――



森の中を歩きながら銀は凛桜に話しかける


「今から渡り人しかできない仕事をして貰う。

……意味はわかるな?」



"渡り人"しか……



「……美花ですか?」


「そうだ、今この先で拘束されている。

本殿を出た後、戦況を知る為に飛び回っててな…

今は皓火が見張りをしているはずじゃ。

だが少し状況が特殊でな…そこであの人間に与えられる選択肢を先に伝えておく。」



銀はそう言って美花と要の現状、そしてこれからについてを凛桜に説明した



「なるほど……。

あくまで美花が今後どうしたいか…ですね。」


話を聞き終わった後、凛桜は悩みながら呟いた


「そうだな。犯した罪は大分大きいが…

それは人の世で裁かれるべき問題だ。

我々はこんな時でも人に寄り添わねばならんのだ。」


そこまで言った後、銀は少し目を伏せる


「だがな凛桜…。

何が苦しくて何が罰になるか…

それは人によって大きく変わるものだ。」


「…ん?それはそうなのかもですけど…。」



頭に疑問符を浮かべている凛桜。

そんな少女を見て銀は少し微笑んだ。






茨木童子……!!やっと倒しました!!

ですがあと1つ。美花と要について決着は着いておりません。

引き続きよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ