黒鱗の目的
灼熱に包まれる本殿内。
銀は黒鱗の逃げ道を炎で塞ぎながらゆっくりと近付く
「もうそろそろ観念したらどうだ?
お前に私は倒せない。」
「はぁっ……ははっ…観念なんて出来ませんよ!!」
そう言いながら放たれた術を銀は片手で払い除ける
「抵抗するなら殺すしかないんだがな…
まぁいい、先に聞きたいことがある。」
妖力で編んだ縄で黒鱗を縛り上げ、
そのまま前方に縄を引く
「くっ…!?…痛いなぁ。
少しくらい優しくしてくれても良くありませんか?」
「余計な口を開くな。
お前は今、私に生かされてる事を自覚しろ。」
縄を強く締めながら銀は黒鱗の頭を左足で踏む
「まず1つ目…お前ら黒鱗の目的だ。
凛桜の力が欲しいのはわかるが、
その先に何を望んでいる?」
苦痛に顔を歪めながら黒鱗が口を開く
「先程話したと思うが?
害悪な人間からこの世を守ることだ。」
「だからそれになんで凛桜が必要なのかを聞いているんだ阿呆が。」
左足に力を入れる銀
「っぐぅ……!あの力があれば黒龍様がっ……?!」
話し始めた途端、急に苦しみ始める黒鱗
「っ!?どした?!おいっ!……聞こえるか?!」
慌てて銀は黒鱗の身体を揺するが…
「……死んだ?なるほど、情報は貰えないか。」
恐らく予め体内に術が仕掛けられていたのだろう。
キーワードは"黒龍"か……
「とうとうここまで……いや、"やっと"だな…。」
銀はそう呟くと
黒鱗の亡骸を骨も残さず燃やし尽くした
――――
本殿から離れた森の中…
錫は四方から来る刀を必死に避け続けていた
「っ……!……どうしようか…。」
次々と襲いかかってくる刀を躱しながら
錫は1人呟いた
共鳴により俊敏になった要と
攻撃してはいけない美花…
「しかも刀…美花さんはどこから拾ってきたの…」
質の悪さ的に敵側の刀だが…
流石2人とも剣道経験者。刀の持ち方や身の捌きで刀の悪さをカバー出来ている
「はぁ……面倒すぎる…」
溜息を吐いた錫は近くの大きな木へと飛び上がり、
自分らを取り巻く周囲を見渡す
見渡す限りの大木…。
皆が戦っている場所は一切見えない…
「まるで森に隔離されてる気分………あ。」
"隔離"………すればいいんじゃないか?
目的は2人を拘束…要するに"動けなくすればいい"。
錫は瞬時に周りを確認し、微笑む
「まずは2人を分断させなきゃね…」
刀を構える2人の前に降り立った錫
飛びかかって来た2人を屈んで避けた後、
「はぁっ!!!」
両手を開いて青い炎を出現させた
「なっ…!?にそれ…!!
火力を上げてもそれじゃ刀は燃やせないよ!!」
叫ながら刀を振り下ろす美花
「いや、燃やすのはもっと簡単なもの…!」
錫は美花とすれ違うように身体を捻らせて
前方の木々に火をつける
ゴォォォオ!!!……パチッ…!
「さぁ……早く決着をつけよう?」
錫は両手に炎を纏ったまま、
次々と周囲の木に点火していった
焚き火したいー!
火って見てると心が落ち着きますよね…
BBQとかやりたい!けどもう寒いし来年に期待。




