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夜空の渡り人  作者: 澪露
妖力解放編
105/132

頭領の鼓舞


薄暗い空に突如現れた白い光…


あまりの眩しさに周辺で交戦中の妖達の動きが止まる



「なんだあれ…」


刀を交えた隊員が眩しさに目を細めながら

光の中心を見つめる


光の中で手を開いて佇むのは……



「おいあれ……あれ!姫様じゃないか?!」


隊員の声で周囲の味方達もざわめき出す



「でも髪の毛白い…」

「いや、顔は姫様まんまだぞ?!」

「てか何してんだ……?」




広げていた両手を頭上に持っていく凛桜

同時に光が収縮していき…



コォォォォオ…………



「?!………退避!!退避ぃー!!!!」



無数に落ちてきた光から慌てて逃げる隊員達



ズドォォォォン………!!



「グゥァァァァァァアア………!!!」


光が大量に降り注ぐ本殿前

地響きと共に茨木童子の叫び声が響き渡る


そんな中、

爆風により石段の方へ飛んでくる一人の影…



「雅様っ!!!?」


慌てて隊員が飛び上がって雅を受け止め、

そのまま転げ落ちていく



「ごめんっ!大丈夫か?!」


他の隊員達の協力もあって何とか停止した2人。


雅が慌てて起き上がり、

下敷きになっている隊員に声を掛ける



「だ……大丈夫です…雅様もご無事で…?」

「お前のお陰でな。まっっったく……」



大きすぎる溜息を吐いた雅は

上を見上げて怒声をあげる



「おい凛桜!!あぶねぇだろーがバカヤロォ!!」



雅が怒鳴った数秒後、

光がゆっくり近付いて来る


「ごめん…!加減が分からなくて……」



青筋を浮かべて怒鳴る雅と

眉を下げて身を縮こませる凛桜



「本当に姫様だ……」


近くの隊員達を皮切りに

わらわらと味方が集まってきたのに気付いた雅



「はぁぁ……ったく…!

まぁ説教はこれくらいにして…

凛桜、皆に元気な顔見せてやれ。」


雅が凛桜の半歩後ろへと下がり、

凛桜を前へと押し出す



「あ、えっと……」



周囲にいる隊員達を見ながら言い淀む凛桜



何を言うべきだ…?

頭領として励ますような言葉?

助けて貰ったお礼?


みんなは何を私に求めている……?



「ブフッ……!」


凛桜は振り返り、口を抑えている雅を睨む


「なによ。」

「いや、何考えてんだよって…フッ!」


雅は笑いながら片目を瞑って涙を拭う



「元からそんな大層なお言葉なんて期待してないぞ。今まで通りのお前で話してやれ。」


「今まで通り……」


ありのままで簡潔に…自分らしく…



凛桜は息を大きく吸って声を張上げる



「皆!私は元気です!助けてくれてありがとう!

あと少し!!皆で頑張ろー!!!」


「「ウォォォォオオ!!!」」


雄叫びをあげる隊員達



「ダッハッハッ!お前らこんなんで良いのかよ!」


お腹を抱えて笑う雅に近くの隊員が叫ぶ


「姫様最高!大好きー!」

「単純バカになんぞ凛桜はやらん!」


周囲が笑いの渦に包まれる



ひとしきり笑い終えた雅が腰に手を当てて隊員達を見渡す



「よし。

頭領が今話された通り、俺達の勝利は目前だ。

気を引き締めて畳み掛けるぞ!!」


雅が刀を抜いて掲げると隊員達も同じように刀を天に突き刺して互いを鼓舞する



先程まで暗かった空もオレンジがかって来た頃…

凛桜は雅と共に、隊員達は目の前の無数の鬼へ


一斉に立ち向かって行った



力の解放で凛桜の外見は大分変わりました。

ですが凛桜の内側は全く変わっていない…。

それをちゃんと表現したいと思った今話でした。

鬼達との戦いも終盤です!

引き続きよろしくお願いいたします!

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