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第三十三話
黒の怪物達と赤の軍勢はレットゴブリンや赤に属するモンスターばかりが出現するようになる夢を見るのはハーノンだけだった。
夕暮れ時に見えたのはふと、誰かが言ってた気がするものだった。
そんな気まぐれが彼の中で渦めいていた。
月日が経つ頃には大分落ち着いた。
大通りの東側に、赤の色紙用紙が付け足された紙切れが所々に散らばって見える位置の空に浮かんでは地面へと落ちそれの繰り返しをする紙は町中の風景に溶け込んでいた。
一種の魔法にも見えてくる。
風が誰かの言葉を紡がれてその場にいることのような不思議な境界線が伸びているかと思える程鮮明に映る景色は死ぬより辛い日々を轟かせてる。
男の子のハーノンはそうした気遣いをする意味もなく、風は人の世を教える。
今はできるだけの維持が彼等にあったかを示していないことを暗示していた。
孤児である彼等は、今を精一杯生きることと欲望の歪みと安らぎの時間のみ。
刻一刻と、状態は変化していく。
世界はある種、願われる為に生きた証明の証を示す指標として聖王国は滅びの道を歩む。
閑かなる滅びがここダンジョンに出現する。




