第三十一話
孤児院の窓際に設置された場所に少年と少女二人が佇む姿がいた。
「エーナ、今日も曇り空だね」
「うん、ハーノン。シスターマッフルが頑張って植えた苗が育つと良いんだけどね」
二人はそれぞれ、別の場所で買われてここに収容された子供達だったのだがこの時代では有用性がなれけば処分対象に成り得ていた。
奴隷とは違った扱い方をされた子供も多く引き取れた。
貴族や金持ちに引き取られる例は多くの人間が奴隷同然で売られること等度々ある出来事として日常茶飯事に起きていた。
ハーノンとエーナは別の地域でそれぞれ暮らしていた。
だが、ある日に親か親戚に売られてしまったことに気が付くのに時間は掛かった。
村の中で優位に立っていた者達は偉く自分を褒め称えることが好きでやっていた。
自分たちは何も悪くないと甚振り返る人々は存在定義を用いた方法で栄誉を讃えている。
エーナとハーノンは親に売られたのがハーノン。親戚中に回されてエーナは孤立した所の助けたふりをした男が売った。
金儲けの為に、自分の利益を出すことしか考えていなかった。
そうした理由で孤児院に仕舞われたことに苛立ちするもこうなってしまったことに二人は後悔していた。
他にもそういう観点で売られた子供達がここに集められている。
家族や友人だった者達が嘲笑った声で叫び立つ場所で働く居場所は存在しないと思わさせる程の恐怖を滲ませていた。
ハーノンは元気そうに言うが顔には滲ませていた表情が浮かべていない。
エーナも同様にしていた。
薄暗い孤児院の空は雲の空に羽ばたくことを許されぬ気持ちでいっぱいだった。
食事事情でも売られることは仕方ないと決めつけても、子は誰よりも親を信じて生きている。
それなのにもう、生きていられない程に困惑させられた。
「今日も雨は降るのかな」
「ぼくにはわからないけど、降ると思うよきっと」
凍えた声で精一杯、叫び言う言葉は彼なりの仕草で頑張った言い方だった。




