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第八話
「ここは、第八部の央鏡楽団支部、王都の所属のギルドです」
「へ、そうなん。出来たばっか感じがあったんだ。斡旋までしてくれるなんてすげぇもんだな」
バゾルドは何も気にせず、続けた結果。
「はい、ここ自慢の所属ギルドが運営するマスター達が日々努力して築き上げたギルドです。第八部なのは、新しいマスターが就任当たり、私のギルド職員全員が出迎える準備をしております。ですが、運営資金に。手を出そうと不埒者が多くなりまして、こうして依頼発注させて頂いております」
「あっなるほど、こいつら疚しいから懲らしめるための依頼内容だったのか」
爆弾発言するバゾルドは、殆ど気にせず続ける状態でギルド内部を見つめる。
「獣人やドワーフ、エルフも働いているのか。すげぇひれぇし、労働基準法が厳しそうやな。俺もこんな場所で働ければよかったぜ、やっと終わった日にゃお酒が進む。それになんか睨まれているけど、なんかしたか」
受付係の男性は、中性な声色で囁く。
「ええ、もちろん。貴方様のことはよくご存じです」