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悠久の冒険者になった男はどうでも良い旅行を決行する。  作者: ジェネニスク
男がダンジョンで潜り、お酒の嗜みを肥えるまで
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第五十四話

徒歩で歩いて七十分が過ぎた頃、馬車が通り掛かり乗せていってくれることになったバゾルドはそのまま御者さんに甘えることにした。


「なんだい、あんなところで歩いていたんだい。隣の町で行っている途中だから一緒に行くか」


「気紛れに一人だから、のんびりしたいだけさ」


会話があまり進まず、ゆっくりと流れる景色を眺めながら盗賊も現れず無事到着した。


バゾルドはありがとうと伝えてから出発した。


草叢が大きく生えた草木に歩いて街道もない獣道を淡々と進み。


広く出た場所に街道の道沿いが見え、ゆっくりと歩を出して町の方へ向かう。


門番の衛兵らしい人物が見えた頃、身分証となる道具を取り出して衛兵に見せると。


「こちとら、見ない坊主だな。町には観光かそれとも怪しいやつか」


バゾルドはこの町で噂になっている葡萄ワインを飲みたくて、来たことを伝える。


「良いワインで飲める酒がどんな味になってるか知りたくて来ただけさ。おっちゃんもここでのお酒は美味いじゃねぇの」


苦笑しながら、衛兵の男は笑う。


「そんな訳ねえだろ、ここで毎日検査してんじゃぞ。飲める日が限られてるって言っても週1程度だな、一応結婚してんだし、働いてお金稼いでも酒代消える」


「そうなんやんやな、いい酒が入ったらお前たちにも奢って宴のように騒ぐ連中が居るんだし、みんな騒ぐことは悪いこと言わねぇけど、一杯飲もうな」


そう言ってバゾルドは衛兵の男と約束を交わした。

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