第四話
森だが、分からん場所に彷徨うバゾルド。
コンクリートの石詰めの壁画が連なっている。
前へ前へ進めど、分からんことになる。
スラム街の奴ら聴けばいいじゃん。あっ・・・・。
財布盗まれたんだっけ、あぁ。
膝を付く俺。
飯先に食えばよかった。と後悔するも遅い。
服の中に何か入ってないか手探りで弄る。
うん、何もなかったけど。お菓子発見。
さぁ食べようと、チョコ生地で出来た棒状のポキッと折り。
はむはむ。
残り半分ぐらいになった時。バゾルドを見つめる何かがいた。
「食うか、俺これ一つしかねえだ。飯がねえだが、ここのなんか知ってんか?」
肯く何かは小さな子ども二人組だった。
うんうん、もう食えねえな。
薄汚れで目立たないからわからなかった。
ん、ダンジョン知ってんの。よっしゃ、連れてってくれや。
ほーん、めっちゃ広いとこやん。
銀ネズミじゃねえか、丁度良いや。ホイ、パーン。
いっぱいいるや、打て打て。
二時間弱打ち続け。
剣で解体作業する。手慣れたもんで、はい。できたで
串焼きに煮込んだ銀ネズミの姿焼き。
さっき子どもやらだ。おーい。
「うーん、旨い。塩しか持ってなかったけどよかったわぁ」
ん?これくれんの。ありがとうな
「名前、バゾルド。覚えんでもええから、今度こそあんがとな」
二人の頭撫でる。
結局迷っていること忘れていた。