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第三十九話
進級したバゾルドの一行は、令嬢の依頼は無下した上の判断でとあるドワーフの元で鍛冶の手伝いをしていた。
「火で焙れば良いんだな。親方」
「きっちりやったらいい酒が入るし、葡萄酒って言ったかアレもなかなか行けるぞい、精霊酒も依頼あったら取ってこい」
「ああ、分かってるって。伊達に彼奴らに無駄に鍛えられちゃ居ないぜ」
手を動かしながらも器用にこなすバゾルドは普通に可笑しいことに気付きさえしない。
「霊留弾、また凄いもんを造った親方が居なければそれ産まれなかったっすよ」
「冷気を込めた働きで霊に攻撃しやすい造りを真似しただけだ。工夫すりゃ何でも出来るもんだぜ」
親方と呼んでいる男は片手にアルコール度高めのお酒を飲み干しながら、無限に出て来るお酒を持取りながら振るう金槌の音が鍛冶場に響き渡る。
そんなに広くない敷地に、立ち込める煙と火の熱気が周囲を包み込む。
平然とやる二人は異常だと誰も指摘してくれる人はこの場にいない。
二時間弱経つ頃。観戦した弾と自分で修理した銃と大剣が並べてあった。




