第三十四話
夕方頃になり、ギルドの方に帰ってきて早々に受付窓口に酷く驚かせた。
「またやったんですか、あそこってA級冒険者間が挑むところですよ。毎回毎回何してんですか」
あの頃と変わらない印象の受付窓口の男の娘はアゼエル。
ここに勤務して7年ほど。
バゾルドの同期で、いっつもこうなっちゃうものだから、名物化している。
「核を持ってきてるのは、あの人のせいで迷惑掛けてるの承知だから。これで何杯飲めるのだろう」
呑気に言う一言はララだった。
それに同意する三人はバゾルドを抱えたセレが宿屋に付くまで続いた。
本来ならA級冒険者が行うことも、またに間違えて引き受けてしまうことはしばしばあった。
アゼエルは新人時代の頃は本当に女の子とよく間違えられた。
無名の高ランク冒険者がよくも知らない男の子を連れ回している情報が出回った。
何処ぞの場所で何々をやっただの、功績を上げただの。そんな噂が冒険者ギルド内で話していた。
誰もその冒険者をよく知らないらしいのだが、男三人に。
Fランクの冒険者が其れ等に捕まり、連れ回されることが異常だった。
その男三人は無名で名など知られることが一切ないまま、七年が過ぎた頃にあの冒険者が再び舞い戻ってきたことに酷く驚きつつもアゼエルは冷静に装いながら、叱っていた。




