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第三十話
過去の回想は、続いてこう言った二人はセレとララはじっと聞いていた。
フローレン家二人は今に迫る脅威に立ち向かう勇気などはなかった。
素材は中心核になる魔石の回収だった。
それを使い、新たな利用方法で確かめる手段は持っていた。
依頼理由はそういう事情を抱えていたからだ。
結果は惨敗で、引き返している最中だった。
通常依頼より倍な金額表示だったはずだが、提示した金額は貴族の令嬢とは思えぬ金額だった。
それでも引き受けた理由はバゾルドたちによってあったのだけで、何の価値もないゴミくずのようなものだった。
ロコとメイシュは悔しい思いをした。
「まるっきり違ってね、あれって」
「ウンウン、石天竜になってるなんて誰も思わないよ。あの人じゃなければ、無事に済まなかっただろうね」
二人は惨敗したのに、早く済んだ結果だと分かってた感じだった。
意気投合みたい雰囲気で和気藹々と和む二人はああいう風に流す光景は不思議そうに見つめる少女二人は首を傾げたままだった。
「悔しくないの?」
「怖くないの?」
そう呼ぶ二人はララとセレに聞いていた。




