第二話
メガライオンがいる洞窟へ入って何分経っていたのだろうか。
ハイゴブリンやハイオークなどの生息範囲は広かったっけと疑問しつつ剣と銃の扱いで切り開く。
「めっちゃしんどい。どれだけ湧くんや、こいつら」
無弾銃、空気を砲弾できる武器で市場には出回らない一品で所持出来ている異質だ。しかも、この銃は無制限に発射が可能の点は優れている。
魔法を吸収出来れば、もっと強くなれるのだが。あいつらがおせっかいのくせに心配なんてするから、調子乗るような真似はしていない。
「お前馬鹿だから、無茶するだろ。」とお前らの方がめちゃくちゃだ。愚痴りたくなる男だった。
いい年したおっさんだから、か?
バゾルドは何も考えず、無双する。
「これ、持って帰るの。しんど」
洞窟に散らばった死骸は、通った道だけ広がっていた。
リュックをそのまま、抱え。
メガライオンに出会い討伐。
噴水広場でちょっと休憩。
「ああ、気持ち良いな。ここ、安らぐわ」
買ってきたハンバーガーらしき食材が入った食べ物を頬張り、幸せそうにする。
見知った人物いなければ、誰もこの男に近寄らない。
メンテしたことをすっかり忘れていたバゾルドは、鍛冶師のイストが強面で厳つかれなければ、モテそうな風貌をしている。
その鍛冶師が目の前にいる。
「さっきから、声を立ててンのに聞こえんのか」
夢中になって食ってたから、わからないって言う顔をしている。
「ああ、そうかよ。もうやらねぇぞ!メンテ」
んっ、???
あっ・・・・・・そっか、わすれてたぁぁっっっっっ
二年前でやってたことをすっかり忘れていた。
イストは鍛冶場に戻っていて、親方と指南を貰っている最中。
「っっっっす・・・・・いませんでしたっっっっっ!!!」
見事なジャンピング土下座だった。
間を置かない男は、この場に全員に驚愕させてくれるおもちゃのようだった。