13/210
第十三話
断れたし、残念な気持ちだった。
戦闘狂じゃないんだから。
ララは影のように動き始めた。
あんな巨体の肉体を持った人が、影の中に光景は異様にも映る。
何で戦闘なんか始めたんだ一体。
セレはというと、火の周りで手を近づけながら微妙な位置に温まろうとしていた。
「凄く、良いね」
後ろから声がする。そこにいたのはラーネットだった。
物凄く興奮剤が入ったかのような、くねくねと腰を曲げさせる。
恍惚な笑みが、充分に伝わってくる。
介護した方が間違ってた?ううんうん?
しっかし寒ぃ。
温まらんし、疲労するし。疲れる。
「体力使う競技間違ってねぇか」
乱発する戦闘なんかしても無駄な気がした。
盾を構えたまま、思いっきりな気分なラーネットは欲張るような格好で攻撃に手を加える。
変に通った攻撃は俺に衝撃を与える。
「おわぁット、貫通かよ。何でおめぇら、攻撃するんだよ」
「準備運動、お腹の調子を整える」
「うんうん、そう」
「バゾルドは噂話に聞くばかりの中で、よく知ってる」
「みんな、火の暖炉で温まらんの」
的外れに聞くセレは、三人の態度と変わらない気がした。
「ハァー、やっぱ。ダメだな」




