転生
※飽き性でめんどくさがりな自分がやる気出して書いてみる作品です。暖かい眼差しで駄文になるかもしれませんがよろしくお願いします!
ボクは幼少の頃から気弱で病弱で顔色が青白くて…。
何の症状か知らないが産まれてから12年くらいかな?
血反吐を毎日毎晩吐き散らかしている。
お父さんやお母さん、お兄さんや村のみんなもこの病の名前を知らない。そして治せない。もはや神頼みで祈祷することで安らかに眠りについて欲しいってさ。
「あ~あ…。せっかく……必死に覚えた魔法もさあ……?
不治の病になって…しまったんだよ……?意味ないよね……。」
ボクの考えたカッコいい詠唱と決めポーズがお披露目されずこの世から去るんだ。それは世界にとって重大な損失だよ、損失。
「レイ! レイ! いつもの生意気な台詞に力がないぞ?!」
「もう……駄目だ……。」
日本人として産まれて死んだらエルフに転生したんだ。でも、病弱な天才魔法使いになったんだ。
何故天才魔法使いかっていうとね?
森羅万象の理っていうスキルがあるんだけどそれが魔法に最適な知恵を意識せずに蓄えているみたいなんだ……。
意識を魔法に傾けないと無理だ。あ~あ、エルフの美形に転生したのに不治の病持ちで思っていた異世界ライフ満喫できずにくたばるのか……情けないなあ。ボク。
「レイちゃん!」
「レイ!」
「死ぬな!」
「魔法使いギルド結成するんじゃないのか!」
家族と幼馴染みに見守られてこうしてこの世から去ったんだ。
「明るい。」
眩い白い閃光が滝のようにボクの頭上へ降り注ぐ。神々しい白銀の閃光が更におかわりで降り注ぐ。輝きすぎだ。
「明るすぎるだろうっ!」
『貴方は志半ばでこの世を2回も去りました。1回目はしゃっくりが止まらず呼吸困難により死亡。2回目は、不治の病による病死。』
魔法の習得に力を注いだ理由はしゃっくりによりこの世を去った恥ずかしさから逃れるためにだ! でも、披露出来なかったんだ…魔法。
『3回目まで面倒みますから満足いく人生…剣生…盾生…犬生…猫生…まあ、運が良かったら人間としてまっとうに生きてくださいませ。』
なんかランダムに転生先決まりそうで…魔法の知識無駄になりそうでもう何を信じて歩けば良いんだろ?
こうしてエルフの天才魔法使い少年としての人生に幕をおろしたんだ。