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第20話 冒険の始まり

本日2話目です

 転移二日目の朝。


 思ったよりも清々しい朝を迎えられた事に、神に感謝を……。


「……しねえよ!する訳がねえって!」


 盛大に毒づきながら、バネが反発するかのようにベッドから起き上がる。


「というか、なーんか変な夢を見た気がするんだよな」


 大きなあくびをしつつ昨夜見た夢を思い出そうとするが、夢を見たと言う記憶のみで、内容はさっぱり。


 ジェットコースターのような一日だったせいかもなあ。


 結局思い出せないのでそういう結論になった。

 実際、刺激的な一日だったのは確かだから。


 まあいいか、とそのまま洗面所へと足を運び、思ったよりも出来が悪すぎる鏡を見やりながら、昨日急いで買った歯磨きセットで歯を磨き、生活魔法の【ウォーター】を使用し、水を出して寝癖を直せば冒険へ出かける準備は整った。


「おっと、鎧を着なきゃ」


 習慣とは怖いもので、思わず学生服を着て外に出る所だった。

 あぶないあぶないと口にしつつ、真新しいインナーを着込み、レギンスを履いて簡素な金属鎧を着込む。


 そしてブーツを履き、皮ベルトを腰に巻いて、マジックポーチとグラディウスを括り付ければ漸く準備完了。籠手とオープンフィンガーグローブは朝食を食べた後で。


「よっし、いっちょやってみますか!」


 不安を搔き消すかのように、パンと両手で頬をたたいて気合を入れる。


 生活魔法で時刻の確認をすればまだ午前7時。いや、今は夏場で既に日が昇って1時間程度は経っているだろうから、もしかしたら寝坊助と言われるかもしれない。


 とはいえ誰に怒られるわけでもなし、パーティーメンバーも誰一人として居ないぼっち野郎なのだから、気楽に構えて階段を降りるだけだ。決して寂しいとは言わない。……おーそーいーぞーなんて言葉を、ツインテールが良く似合う可愛らしいパーティーメンバーに言われてみたい。ただそれだけ。


「はふぅ……」


 願望てんこ盛りの妄想に若干へこみながら、ギシギシと鳴る階段を降りてカウンターの前を通り過ぎ、扉を開けて食堂へ入れば昨日の夜にテーブルへと案内してくれた女の子が居た。


「おはようございます。ぐっすり眠れましたか?」


 どこかのファーストフード店のようなスマイルを浴びせて来る女の子は、昨日食堂に案内してくれた娘で、この宿屋の看板娘のニーナさん。

 昨日部屋に戻る途中で女将さんにサラっと教えて貰った。


「おはようございます。とっても」


 看板娘だと宣伝するくらいだから、まあ、それなりに可愛い。……すみません、普通に可愛いです。ポニーテールが良く似合ってます。

 思わず、何お前ごときが上から目線で言ってんだよと、どこかからか苦情が飛んできた気がした。


「テーブルはお好きなところへどうぞー」


 可愛いニーナさんにそう促されてテーブルにつく。

 さてどうすればいいのだろうか?


 きょろきょろと見渡していると、ニーナさんがお子様ランチのトレーみたいな大きな木の皿と水を持って来てくれた。


「このトレーにご自分でよそってください。どれだけ食べてもいいですけど、トレーによそったものを残したら駄目ですからね?お仕置きしちゃいます」


 笑顔でそんな事を言われてしまった。

 っていうか、どんなお仕置きなのか非常に興味がわく。もしかして月に代わってくれるのだろうか。いや、ニーナさんからのお仕置きではなく、女将さんからのお仕置きかもしれない。ミニスカートを履いたツインテールの女将さ……色んな意味で怖いよ。


「大丈夫です」


 心の動揺を隠して短く返事を返し、料理が盛られているコーナーへと行き、端からサクサクっと食べたい物を盛り付ける。


「どれも美味しそうだな」


 スクランブルエッグに厚切りベーコンらしき肉。

 昨日と同じようなサラダとナポリタンパスタのような麺に、それから梅干。


 …………え?


 思わず三度見をした。


「うめぼしいいいいいいいいいいいいい!?」


「ぶっふぉっ!?」

「な、なんだ?」


 場違いな物が陳列されていたがために、思わず大きな声が口を吐いた。

 おかげで朝早くの食堂内がざわつく。


「あ、すみません……」 


 振り返って頭を下げつつも、梅干しが気になって仕方が無かった。

 そしてよくよく見れば、ご飯とみそ汁らしきものも。


 なんてことだ……。


「どうしました?」

「い、いえ、あの、ご飯とみそ汁とか梅干しってあるんですね?」


 見りゃわかるだろと自分に突っ込みを入れつつ、パタパタと走り寄って来たニーナさんに聞いてみた。

 そして俺が何に驚いているのかを知ったニーナさんは、直ぐに合点がいったらしい。


「はい、もう随分大勢の転移者さんがこちらに来てますから、その中のどなたかが苦労されてミソとショウユを再現されたそうです。すっごく美味しいですよね」


 凄い根性だな。俺にはとても真似できない。


「米もあるんですね……」


「はい。ライスは元々帝国北部の一部で栽培されていた物が、最近ようやく出回る様になりました。これも転移者さんが率先して広めたみたいです。ライスとおみそ汁と梅干は朝食にぴったりですよね」


 転移者のパワー半端ねえ……。


「はい、ライスは俺らの故郷のソウルフードです」

「そうみたいですね?ふふふ」


 お盆で口を隠しながら可愛らしく笑うニーナさんだけど、俺にはそれよりも目の前の米とみそ汁と梅干が気になって仕方が無かった。

 ゆえに当然お子様ランチトレーに梅干しとご飯と焼き魚を乗せる。みそ汁もお椀に注いでテーブルへ戻る。


 そして頂きますをした瞬間に気付く。


「なんじゃこりゃ……やっちまった」


 トレーの中は魔境……とまでは言わないけれど、和と洋がごっちゃ混ぜだった。

 辛うじてトレーの半分ずつで住み分けがなされているけれど、間違いなくアホかと言われるほどだ。


 やっちまったと言いながらもお腹いっぱいに、だがある意味カオスな朝食を食べ終え、さて、行きますかと席を立ってカウンターの前を通り過ぎる時、不意に呼び止められる。


「あ、ちょっと待ってください」


 何だろうか?魔境は残さず片付けたけど。

 梅干しははちみつ漬けの方が好みなんです、と思ったけど口には出していないし。


 そんな風に訝しんでいると、ハイどうぞとカウンターの下から何やら包みが出て来た。


「お母さんがこれを持っていけって」

「これは?」

「梅干し入りおにぎりです。きっと好きだろうからって」


「まじか……」


 受け取って包みを開けてみると、大き目のおにぎりが3個入って居た。 

 俺はやっぱり恵まれている?他の奴らがどういう待遇なのかは知らないけど。


 とはいえこれは非常にありがたい。

 はちみつ漬けの方が良いなんて思ってごめんなさい。

 昼飯の事なんてすっかり忘れて居た事も相まって、感激すらするほどに嬉しかった。


「ありがとうございます!」

「っ―――!」


 思わずニーナさんの可愛らしい手を両手で包んでしまった。

 途端に顔が真っ赤になる。勿論俺も。


「す、すみません!」

「い、いえ、き、気を付けて行ってらっしゃいー」


 可愛らしいニーナさんの恥ずかしそうな笑顔に見送られながら、焦りつつ宿屋を出て冒険者ギルドへと足を向けた。

 お詫びにきっと何か食材を手に入れてきますから!などと心の中で誓いつつ。


 そういや今日は昆虫しか倒さない予定だったな、と思い出したのは随分後の事だったけれど。





 朝7時半過ぎの町は非常に賑やかだった。

 どこから現れたんだと思う程に人でごった返している。

 宿屋から冒険者ギルドまでの間に、大きな朝市みたいな場所があったから尚更なんだろうか。


 そんな人の波をかき分けながら冒険者ギルドに近づくにつれ、道行く人の風貌ががらりと変わっていく。

 清々しい朝には似つかわしくない、重々しい雰囲気とゴツイ装備を着込んだ屈強な冒険者たちが。


 むさっくるしいなと若干思いつつも、触らぬ神にたたりなしとばかりに、コソコソと冒険者ギルドへと入っていく。


 多いな……。


 訪れる時間をズラせばよかったと瞬時に後悔をしたほどに、冒険者ギルドのロビーはイモ洗い状態に近い程の人でごった返していた。


 まあ、でも俺は急いで依頼を受ける必要もない。なんせソロリストだから。

 なので口笛をふくような気持ちで、人の波が捌けるのを昨日と同じ長椅子に座って待つ。


 待つ。待つ。待つ。

 エミリアさん居るかな?あ、居た。などと思いつつ待つ。


 そして待つ事40分。

 ようやく人もまばらになって来たのを見計らい、そろそろ良いかな?とベンチを立った所で――。


「司馬君おはよう!」


 声をかけられた。

 ああ、嬉しいような勘弁してほしいような。

 そう思いつつ声の主へと顔を向ければ、そこには麗しの柊さんとどうでも良い天地が立っていた。


 お前らいつも一緒だね。

 っていうか今日もイケメンだね、天地君。羨ましいよ、ほんと。

 

「よう」

「おはよう、司馬」

「おっす」


 小さく手を挙げて、短く軽く挨拶を交わす。


「今日から冒険だね。昨日は眠れた?」


 どうしたんだろうか?こんなふうに話しかけてくる事なんて……ああ、あるわ。

 数える程だけど、以前の事を思い出しつつ返事を返す。


「もうぐっすりと」

「いいなあ……私は全然だったよ」


 その割には表情はワクワクしてますよって顔を見せている。っていうか相変わらず可愛すぎて眩しいなおい。心臓に負担がかかるからそれ以上近寄らないで欲しいです。


「二人で狩り?」

「ううん、レギオンの人にサポートしてもらいながら狩りに行くの。ね、大河」

「ああ、流石に俺も少し緊張しているが、まあ、サポートしてくれる人はゴールドランクの人だし」


 嘘だろ?お前でも緊張すんのか?

 そう思って居たら、天地は俺の装備が気になったらしい。

 じーっと剣と鎧を見やりつつ、


「その装備って……」


 妙に今日はしゃべるな?

 何か変なもんでも食ったのか?しゃべくりキノコとか。あるかどうか知らんけど。

 とはいえ何が気になったのかは分かる。


「ああ、これな。ちょっと紹介してもらって売って貰ったんだ。ステータスやらにツキが無かった分、どうやら人には恵まれた。何気に結構いい装備らしいよ」


「ああ、見たら分る」

「そっか……良かった」

「ああ、本当にな」


 なんだなんだ?

 柊さんがあからさまにホッとしたような表情を見せ、普段から殆ど無表情の天地までもが少し安堵の表情を見せた。

 俺は今までにない展開に少し戸惑いを隠せない。


「ふ、二人はどっち方面に?」


「んと、一応午前中は北西の森へ向かって行って、そこで慣れてから、行けるようなら森の奥へ行く予定だって。司馬君は?」


 流石エリート初心者。

 俺とは根本的に違うな。まあ良いけど。人は人だ。


「俺は素直に南西の森に籠るさ。当分はそこから出ない予定だし」

「そっか。お互い頑張ろうね。それで何時かいっし……あ、呼ばれた」


 どうやらレギオンメンバーに呼ばれたらしい。

 諸星は居ないのだろうか?居ない方がいいけど。

 っていうか何を言いかけたんだ?いっし……いっしょに?んなアホな。


「まあ、二人とも頑張って」

「ああ、司馬もな」


 少し名残惜しそうな表情を見せつつ、柊さんは呼ばれた場所へと天地と歩いて行った。

 何だったんだろうか?

 しかも今までの天地との会話分を、今の間に塗り替えたんじゃないか?


 まあ、いいか。


 さして気にもしないでエミリアさんへと向かう。

 大きなボードに依頼らしき紙が沢山張り付けてあるけど、俺が出来るような依頼は根本的にボードなんてところには張り出されないらしい。

 だからカウンターで直接聞いて、依頼を受けた方が良いと昨日教えて貰った。


 俺の存在を確認した彼女は、顔を少し綻ばせる。

 やばい、この人も大概美人だよな。


 それと同時に少なくない嫉妬の視線を周囲から浴びる。

 俺のせいじゃないがなぁ。


 晴れやかな気分でカウンターに向かうまでに、針の筵のような気分になる。

 けれどそんな事など気にしてはいられない。

 カウンターに到着し、早速依頼があるか聞いてみる。


「おはようございます、シバさん」


「おはようございます。何か俺に出来るような依頼ってあります?」


「はい、ちょうどいいのを何個か見繕っておきましたよ」


 流石エミリアさんだ。

 彼女に差し出された依頼書を見やりながら説明を受ける。


「これは、採集の依頼です。森にしか生殖しない少し貴重な薬草で、治癒ポーション全般の材料なんですけど、今日行かれる所って南西の森の入り口付近ですよね?」


「はい、そのつもりです」


「入り口付近ですと数が少ないかもしれませんけど、最近は雨が多かったので、必要分くらいは採集できると思います。数は20ですね。根っこ部分もセットですから、ちゃんと引っこ抜いて来てください」


 依頼書を見ればハーブのような絵が描かれていた。

 これと同じものを見つけてくればいいという事。


 とはいえ思ったよりも紙の質が良い。

 想像していた羊皮紙とかではなく、ちょっと厚いけれど普通の白い紙のような材質。これが魔法紙か。


「それから、レベル7程度になったら倒す予定のモンスターは覚えていらっしゃいます?」


「えっと、モアモア鳥ですよね?」


 モアモア鳥とは飛べない鳥の事で、地球で言えばダチョウのような姿形をしているらしい。

 ただし、ダチョウも大概大きいけれど、モアモア鳥はもう一回り大きいらしく、その肉は柔らかくて癖が無いと転移者の中でも評判なのだそうだ。


 そしてソロでの討伐推奨レベルは9。

 エミリアさんがレベル7からと言ったのは、武器と防具の性能を加味しての事だろう。


「はいそうです。普段は大人しいノンアクティブモンスターなので、近寄って仕留めてください。但し、昨日も言いましたが複数居る場合はリンクしてしまう可能性が高いので、それだけは絶対に注意をお願いします。依頼内容は、モアモア鳥を丸ごと5羽です。シバさんはマジックポーチがあるので、血抜きをなさらなくても結構です」


 そう説明をしつつ2枚目の依頼を差し出して来た。

 これも対象になるモンスターの絵が描いてある。なんて親切。


 リンクとは、ノンアクティブモンスター特有の習性らしく、普段は冒険者を攻撃してこないくせに、仲間が近く――モアモア鳥の場合およそ10m以内――で攻撃されてしまったら、仲間を助ける為に狂暴化=アクティブ化する。それを、”リンクする”と言う。


 なので超初心者には難易度がそこそこ高いのだけれど、1匹ずつを安全に狩る場合はこれ程安全なモンスターも居ないのだそうだ。特に良い武器がある俺なら尚更。

 要は周囲を慎重に見ていれば、十分対処できるモンスターだという事。


「もしもリンクをしてしまったなら、欲をださないで逃げてくださいね?」

「そうします」


 とはいえ最初はモアモア鳥ではなく、でかい芋虫のような昆虫を倒せと言われている。

 ソロ討伐推奨レベル3程度の魔獣。いわゆる最弱に分類される魔獣らしい。


「あとは、グリーンフロッグという魔獣を3匹討伐という依頼が出て居ます。これも魔獣の個体も込みでのものなので、討伐後は必ず回収してくださいね」


 グリーンフロッグは、絵を見た感じはただのカエル。

 そして、大きさは?と聞いたら、あり得ないくらいのサイズを言われた。座った状態の体高が凡そ2mくらいとか。


 こいつが体にまとっているネバネバした液体を錬金術師がちょこちょこ所望するそうで、何になるのかといえば、まあ、ローションらしい。


 素材が簡単に手に入り、一部の施設で大量に需要があるから、錬金術師さんが寝る前に残った魔力を使用してアルバイト感覚で作るのだとか。一部とはまあ、娼館……。お姉さんとイチャコラできる所。何気に社会勉強として行ってみたい場所の上位に位置する。行く勇気はないけど。


「じゃあ3個とも受けます」


「はい。依頼の期限はどれも10日以内となっていますので、採集以外は無理せずに10日で完遂するつもりで頑張ってくださいね。特にグリーンフロッグは期限ぎりぎりくらいで良いと思います」


「分かりました」


 そう言いつつギルドカードを取り出して、魔法紙で書かれた依頼書の上に置けば、それを確認したエミリアさんが呪文のような言葉を小声で呟いた。


 すると依頼書が淡い光を放つ。

 これで依頼受諾完了らしい。


 と、ここでエミリアさんは何かを思い出したかのように、ポンッと両手を合わせた。


「あ、そう言えば確認をしておかなければ成らない事があります」


「はい?」


 なんだろうか?


「マジックポーチは100個のアイテムを入れられる、という事はご存知ですよね」


 確かそう言っていたな。


「はい」

「ですがそれはあくまでも100個であって、100種類では無いので注意をして下さい。あと、重量制限もありますから、そちらも注意をお願いします。魔獣を狩ったはいいがマジックポーチに入れられないという事の無いように、重量に余裕を持たせておいてくださいね」


「へ?」


 そんな制限など知らない俺は、思わず素っ頓狂な返事を返してしまった。


「重量制限は、5種のステータスを足して10kgを掛けた数値です。……ご存知でした?」


「い、いいえ……初めて聞きました」


 初心者講習会では教えて貰ってないよな?と頭を捻る。

 って、もしかしてまた・・土方さんか!


「やはりですか。……昨日の夕方、ヒジカタさんとミカさんがいらして、伝え忘れた!と」


 そう思ったら当たってしまった。


「ハハハ……あぶなかった」


 数はまあ、100個入るからまだいいけど、重量制限に関してはエミリアさんが言うように洒落にならない。

 5種のステータスの合計に10kgを掛けた数値なら、俺は500kgしか入れられないって事だから。


 ん?……まてよ。……モアモア鳥の重さっていくつくらいだ?

 気になったので聞いてみる。


「モアモア鳥って、重さいくつくらいです?」


「平均すると200kgくらいですね」


 それなら平気か。

 でも4羽までしか入れられないってことだな。


「あ、じゃあ大丈夫ですね」


 いずれにしても教えて貰っておいて助かった。

 その後、気を付けてとの言葉を背に、では行ってきますと残して、冒険者ギルドの扉を開けて外に出た。


 そして、気合を入れるかのように、またしても頬を両手で張る。


「よし、これで本当に冒険の始まりだ」


 思わず武者震いが全身を駆け巡る。

 若干びびっているような気もするけれど。


 それでも、俺の冒険の、始まりだ。

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[気になる点] 500kgまでしか入れられない袋には200kgの鳥は4羽じゃなく2羽しか入れられなくない?
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