『術者帳』 「戸上あやかし奇譚」シリーズ 設定集
設定的ななにかです。
注意:ネタバレが含まれております「お山の怪談~」を読み終わってから確認するのをお勧めします。
※タイトル変えました。
物語中でちょこっとだけ出ている『術者帳』を正式タイトルにいたしました。
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術者帳について。 :戸上家に伝わる不思議な帳面。当主が「術者」と認めたものが自動的に記載され、その「術者」がどのような成長を遂げるかが逐一自動で記録されていく。過去の術者のすべてが記録されており、ここに当主と記録されたもののみが戸上家の当主となれる。閲覧ができるのは当主とその跡継ぎのみ。
作者設定集より
蛇足ですけれど、現在までの登場人物とか設定とか少々。
無駄に凝りまくっている設定があったりなかったり
※注:話の進行度によって不明だったり未設定とある設定を順次追加しております。
登場人物は登場する必要が出た段階で名付けていることが多いため
(すんません。いい名前と思って付けても気が変わることが多くて……)
やっと作中で書くことができたので明記。
戸上の姓は画数が少ない程源流に近いとされている。
なので、それに準じて当主(宗家)に近い血筋の者ほど名前にも画数や文字数を少なくしようという傾向がある。
逆に傍系は本家に遠慮して画数の多い文字を使用することもある。
作中で出てくる『十神』は誤記ではなく、伝説的な始祖の家系で実在は確認されていない。
戸上の真の宗家は『十上』で明治初頭に消滅している。 (2020/07加筆)
○ 水上 清藍[みかみ せいらん]
19歳 今年大学進学したばっかりの1年生(?)
得意属性:水。(ただし未訓練のため今のところ戦力外)『旋律』を使い神を癒す術を使いこなす。
今のところアーガは休眠中でコミュニケーションは今のところ余り取れていないらしい。
紋章:不明(水紋のはず)
水の神『アーガ』の呪いを受けている水上一族の中で、潜在能力の高さ故生き残った。
現在「水上家」の生き残りは彼女のみと思われる。(婚姻などで苗字が変わっている場合は水上とみなされておらず、またその全員の潜在能力を確認する事が不可能なため)
※戸上家や水上家に血縁関係のない「水上さん」は存在している。
現在意識不明。
○ 戸上 陸[とかみ りく]
21歳 大学3年に編入。文武両道・容姿端麗な青年
異能集団宗家・戸上家の直系の息子。
紋章:雷紋(右手甲から手首)
宗家の若手では№1と目されている実力者ではあるがそれを鼻にかけることもない好青年。
得意属性:雷・風。
二枚目のはずなのに徹のせいで苦労性に成長した。
徹とは『従兄弟』と称しているが実は血のつながりは殆どない。
女性形の『十織』と半婚約者のような扱いを受けているが、藍良に思いを寄せている。
本来、苦悩するのは徹の筈の設定が性格のせいか、貧乏くじを引く羽目に……不憫だ。
〇 日上 徹/日上 十織[ひかみ とおる]
22歳 大学3年に編入。大雑把で豪快な性格。
見た目もボサボサバサバサ。出生時は♀で生まれているが現在は♂の姿の時が多い。
得意属性:光・火。(女性時:土・水・闇・月)
紋章:炎紋(左肩から肘まで) 女性時は不明(というか未設定……アソコとかどうかね)
術はあまり得意ではなく身体強化して突っ込んでくスタイル(男性時)
女性時は術主体。女性の時は『十織』と呼ばれている。
MPは性別ごとに別の器があるらしく変化した時点でMaxになるらしい。その理由は今のところ不明。
女性系になる場合は絢乃の力が必要。男性時に戻る時は自分の意思で戻る事が出来るようだ。
女性形である程度ダメージを受けると男性戻ってしまう。
ちなみに月属性は日上家の者にしか扱えないレア属性。
〇 水上 藍良[みかみ あいら]
19歳(死亡時)故人。清藍の姉。妹との年の差は7歳。
輪廻を外れ守護者(水の神アーガ)の一部として土地に結びついてしまっている。永遠に存在する事が出来る代わりに人として転生する事は叶わない。
得意属性:?
〇 戸上 絢乃[とかみ あやの]
??歳 戸上家現当主。術のみに関しては一族最強。
息子達ですら絢乃婆ちゃんには逆らえない。
でも年なので基本表に出てくることは少ない。
教え子である子供たちを血のつながりの有無関係なしに孫のように思っている。
得意属性:?(3種類以上という噂)
〇 戸上 新汰[とかみ あらた]
24歳 戸上家当主・絢乃の三男の次男。陸の従兄弟。
得意属性:大地・木 魔力付与 予知能力保持者。
紋章:土紋(位置不明)
宗家一族の中では陸に次ぐ力を持っていると目されているが、宗家には興味がない。
杏子と共に平穏な暮らしが出来ればいいと考えているが、その実力ゆえに宗家の呪縛から逃れる事が出来ないようだ。
しかし、陸にちょっとライバル心があるようだ。男心も複雑らしい。
八重歯が素敵(笑)
〇 疾上 正樹[とかみ まさき]
24歳 新汰の中学時代からの友人。穏やかな性格で普段は糸目。口下手。
得意属性:風
紋章:風紋のはず(位置不明)
宗家から来る仕事の依頼は新汰とセットでないと受けない。宗家に興味が全くない。
陸とはあまり面識がない(私塾でなんどか合った程度)が、疾上の一族の血を引いているらしい。
物静かな性格で細い目をまつげが隠してしまうため、表情が判りにくいが実は人見知り。
力不足を補うため特殊警棒(伸び縮みする奴)を携行している。
現在、桐華に絶賛片思い中。
男性形の徹に次ぐ筋肉質の持ち主だが、背が低いために小太りに見える。
(実際ちょっと肥満気味)
現在風の属性神、ヴィンドと仮契約中
好物はカレーかもしれない(嘘)本当の好物は卵料理(特に卵焼き)
〇 草薙 杏子[くさなぎ きょうこ]
26歳 新汰の恋人。おっとりとした性格で、童顔。高校生に間違えられることも。
戸上宗家にも確認されていない一般人ながら、精霊(と彼女は言っている)を『視る』能力はピカイチ。
穏やかな性格ながら時々無理を押して新汰を困らせる事があるらしい。
特殊能力:千里眼・術力回復(ただし、未鍛錬のため制御不能)
〇 谷守 北斗/夜上 北斗[たにもり ほくと/やがみ ほくと]
??歳 洪水の後、戸上家現当主・綾乃に呼び出された青年。
思わせぶりに登場しておいて今までさぼっていた、夜上の一族。
ヘーゼルの瞳に灰茶色(砂色)の髪、およそ日本人らしくない外見の青年。全身黒づくめ。
※ヘーゼルとは 瞳の虹彩が中心から外側に掛けて色が変化していく目色の総称。
白人でも珍しい。大体は緑から茶色へ変化していく色彩。変化の仕方は万別で多彩。
アースカラーとも呼ばれる。
北斗は中心が茶色で外周に近付くにしたがって緑に変化する。
ヘーゼルという色彩の中では割と一般的な色。
〇高木君[たかぎ くん]
??歳 清藍と同じ学部の学生。
清藍に興味を持ち接近を試みようとしているが、今のところ相手にされていない様子。
大学進学のために他県から移り住んできた青年。在学半年余りで大勢の友人を作るなど性格は明るくて社交的。男女関係なく友人を作ることができる裏表のない性格だが若干チャラい。
☆☆名前等未設定なのでいい名前あれば募集中☆☆キラッ
〇 戸上 吉良[とかみ きら]
??歳 戸上家当主 綾乃の次男の息子。庶子(婚外子)
得意属性:不明 水の眷属神、シュイを連れている。
どうも裏で何か画策している模様。
〇 彬華[りんか]
??歳 正樹の思い人。図書館の司書と思われているが実は……。
突然変異の闇使い。過去に色々あるらしい。熊田市を多く瘴気や三日月神社と闇の神について調査していた。
〇文子おばちゃん[ふみこおばちゃん]
別段ここに表記する必要もない、モブのおばちゃん(笑)そのうち消します。多分
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●戸上家
異能集団の宗家。宗家の術者は基本的に複数の属性を操ることが出来る。
どの術を扱えるかは様々だが月の属に関してのみ適性がない。
(闇の属にも適性はあまりないが過去出現した記録が残っている)
元は関東全域に広がっていたと伝えられているが今は関東の一地方に残るのみ。
元は十神家と称していたが時の流れに戸上へ変化していったと思われる。すでに本来の力を失っており、滅びを待つだけの一族になってしまった。
戸上の家の始まりが巫女の家系であったために、戸上の当主は【女性】でなければいけないと言うしきたりがある。
★ほぼすべての属性を持ち合わせている状態を戸上では『冥(chaos)』属性と呼んでいるが、徹/十織は現時点で一番その状態に近い。そのため現時点では一番時期当主に近いが、性別があるかどうかも不明(次代を残せるかと言う意味で)なため時期当主に指名されてはいない。
清藍の呪が解かれたため今後は清藍を当主にという動きが出る可能性あり。
●砥上家
同じく異能集団の宗家。関西に拠点があったが現在どれくらい残っているのかは不明。
戸上・砥上 ともに 発音は濁らない 「とかみ」が正解。
●日上家
太陽・月に関する力を得意とする家系。似たような術の性質上、水上の家と親交も深かった。
主神である天照大神及び月の神・月詠命を祀っている家系。
宗家についで術力の強い子供が生まれる事が多かったが、出産数が少ない家系だったため宗家に養子を出すような余裕はあまりなかったと思われる。水上家の神事を手伝うことも多かった。
得意属性:火・光・影?(闇)。
(闇に関しては限定的。光から生じる闇という定義があるため小規模)
浄化や解呪、守護の術も得意。
●水上家
水・氷・雨などに関する術を得意とする家系。
得意属性:水・氷。
解毒・癒しなどの術も得意とする。雨乞いなどの神事を執り行っていた時期もあった。
水の神様を祀っている家系であり、雨乞いなどの神事を司っている家系だったため広く栄え、かつては頭数が一番多く権勢を誇っていたが先の事件で生き残りは現在一人のみ。
(ほかの地方には残ってる可能性あり)
●疾上家
こちらも読みは『とかみ』
風属性を得意としていたがその性質上ひと所にとどまらない人間が多いため、現在『家』としての形は残っていない。
現在、疾上の苗字を名乗っている者も、殆どのものが既に風を操る力を失っていて、勘が鋭い・霊感があるなど常人より鋭い程度のもので、正樹はたまたま先祖返りしただけ。
なので、正樹の家族に同じような力が出現する可能性は高くない。
ちなみに風を操る術とかいて 風操術と呼称されることも。
また、土を操るから土操術とは呼ばず、別の呼び方がある。設定済みですが現在は非公開。
術式によっては、呼称自体が失われているものもある。(使い手がいなくなったら忘れるヨネってことっすね)
●地上家 読みは『ちかみ』
何代か前に没落して現存していない。
●??家 雷を扱う家系があったらしいが現存していない。
●夜上家 読みは『やがみ』
上位属性【闇】の力を操る一族。暗殺集団。現在詳細は不明。(2020/07時点)
戸上家の暗部として、長年の間、汚れ仕事を担ってきたが、現戸上当主の命によって、正式に夜上家と認められ、暗殺任務を行わず済むようになった。
現在当主は 谷守北斗
闇使いは、目と髪の色が黒に近いければ近い程力が強いとされているが、その常識を覆したのが現当主。その実力は、夜上の中で歴代1位とも噂されている。
夜上一族と称されるが、夜上は基本血族で作られた一族ではなく、闇使いの素養あるものはすべて一族と見做される。
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神様について
基本は日本神話を元にしておりますが、天照大神などの高名な神様を使役できる人間は存在しません。(力を借りることができる人間がいるが条件が厳しく戦闘などに用いることはできません)
眷属神とは名のある神様の一部として生み出され、神様の仕事の一部を代行している神様のこと。
以下の神々はその眷属神
アーガ (水神)
崎宮市中心部の山に封じられていた水の神様。元ネタは作者が若い頃見た心霊現象。
透明な水でできた巨大な顔の姿をしている。
名前はサンスクリット語で水の意味。多分、崎宮市の神社の主祭神の眷属神(まだ未設定)
トゥルバ(土神)
雄斗袴山に祭られている神様、大己貴命[大国主命の別称]の眷属神。大国主命についてはWikipedia参照のこと。
名前はアラビアで 土。
名前不明(木神)
トゥルバの妻にあたる、行方が判らない神様。徹たちの調査で、熊田市に眠っていることが判った。
ヴィンド(風神)
トゥルバの配下の神様。息子のような存在。味耜高彦根命の眷属神。味耜高彦根命についてはWikipedia参照のこと。
名前はスエーデン語で 風。
シュイ(水神)
吉良に協力している。他の眷属神よりやや人に感情豊か。詳細は不明。
名前は中国語で 水。(2020/07 追記)
名前については検索して響きのいいものを選択しているだけで特にこだわりはなし。なるたけ短くて読みやすい言葉を選択している……筈。トゥルバはどうなんだ……。出来るだけ東洋圏の言語でまとめたい、くらいかな。
名前不明(闇神)
彬華にシェードと呼ばれている闇の神様。現在は、三日月神社の近くで黄泉の眠りについている。
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属性について
この小説の設定では、属性は5つ 火・水・風・土・雷の5属性+上位属性として光・闇がデフォです。
月(光)や木(土+水)はその7つに付随する属性と思ってください。
5属性全てを合わせ持つ場合、その状態と【冥】と称します(光と闇は含まない) 現在この状態に一番近いのは徹ですが完全ではありません。
※ 冥属性と闇属性は別物です。
また、レアケースですが得意属性については、その家柄に関係なく発生する可能性や複数属性を併せ持つ場合もあります。徹などがその例に当てはまります。
例:日上姓だけど土属性が得意 日上姓で光と風が得意 など。
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※余談 ここからは本当の話
非常に稀ながら、オッドアイの人は実在します。
かのデヴィッド・ボウイさんは青色にヘーゼルだったそうです。
どっちがどっちだっけ?w作中では今のところ設定はしていません。
どうも調べたところ、喧嘩だか事故だかで片方を失明してしまったようなので、彼に関しては後天的なもののようですが。
さらに余談
白人でも珍しい目色は緑・紫だそうです。赤目も存在するそうですが、こちらは先天性の疾患(色素欠乏症)とされていて、色弱の方が多いそうです。
日本人にアルビノの芸能人さんがいるとか。勉強不足でした……。なお、アルビノが必ず赤目になるわけでもないそうです。(色素が濃い人種は薄い青や灰色になるらしい)
作者用覚書みたいなもんです。きにしないで★
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こんな感じっす。設定は生え次第随時更正していきます。
設定は 【生える】ものですので。
H30-09-14 初出
H30-09-16 一部追加(新汰)
H30-09-17 一部追加(正樹)
H30-09-22 一部追加(清藍説明訂正・正樹加筆・杏子追加・設定追加 戸上家・日上家★部分)
H30-10-23 タイトル変更 大幅追加 陸の姓が間違ってましたorz
H30-11-14 一部追加・訂正(藍良・新汰・正樹・杏子) 補足追加
H30-12-12 一部補足
H30-12-22 一部追加(紋章について。術使うとき紋章出る設定忘れてたなんてことはないんだ……)
H31-01-05 神様について追加加筆
H31-02-25 神様について追加加筆(ヴィンド様)
H31-04-12 戸上家・疾上家について追加加筆。 高木君追加。間取り図追加(戸上家1Fのみ)
H31-04-22 家系図追加
R02-07-07 眷属神の名前について加筆(語源など)
R02-07-21 姓名について加筆
吉良・桐華追加。 眷属神・シュイ追加 夜上について(一行のみ)家系図更新
R02-07-22 序段 ※注 追加。 北斗追加
R02-08-05 北斗追記 疾上について追記(呼称について) 日上について一部訂正
R02-09-13 タイトル変更(シリーズ名変更に伴い)正樹の記載一部訂正
R05-04-05 桐華名前変更 桐華→彬華 彬華・夜上家について加筆 木神、闇神追加。