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5.軍王《なかのおおおえのみこ》
山越しの 風を時じみ寝る夜あらず 家なる妹を懸けて偲びつ
☆意味☆
私もだ、遠い旅路で君のことを思いだすと夜も寝れないのだよ。
※讃岐国安益郡旅中の出来事
プチ解説:従来、前段とこの短歌が「軍王」作と言われる。
「軍王」の読みは不明、百済王の尊称で「こんきしのおおきみ」と読むといわれる。
独自考察:唐の爵位に「郡王」というのがある、これの誤字かもしれない。
日本には無いはず、正しいとしたら、自称、あるいは制度成立前の一時的称号だろうか。
郡王は皇子の身分、この後の作者の流れから行くともしかしたら中大兄のことだろうかと考えた。