20.天武天皇《てんむてんのう》
天武天皇が吉野宮に滞在した折に詠んだ歌
淑き人の良しと吉く見て好と言ひし吉野、
吉見よ、良き人よく見
☆意味☆
淑人君子、すなわち我らの大王が吉と選んだ吉野の宮、本当に良い、大王が良しと選ばれたのだから
プチ解説:分かるようでなんだか分からない歌だが、吉野宮を褒め称える歌ではあるようです。
天武天皇が詠んだ歌とされているが、この解釈だと側近、あるいは後継者とされた草壁皇子だろうか?ちょっとまだ自信は無い。
前段の歌と同様、中国の詩経という古代詩編を引用した歌の可能性がある。「天皇が良しと言ったのであるからその気持ちは当然皆も同意である」という感じでの引用?
*参考*
鳩たちが鳴いている、木の上で鳴いている。
心を一つに皆が賢人君子の名を呼んでいるのだ。
ある鳩は梅の樹からこう言った。
「賢人君子よ、貴方は純白の絹を帯としているし頭上には君子の冠がある」
ある鳩は棘の樹からこう言った。
「賢人君子よ、貴方は常に正義を示す、正義によって国を治めることが出来るだろう」
ある鳩は榛の樹からこう言った。
「賢人君子よ、貴方ならば正義によって皆を導き、万年平安となるだろう」
鳴鳩在桑 其子七兮
淑人君子
其儀一兮 其儀一兮
心如結兮
鳴鳩在桑 其子在梅
淑人君子
其帯伊絲 其帯伊絲
其弁伊麒
鳴鳩在桑其子在棘
淑人君子
其儀不違其儀不違
正是四国
鳴鳩在桑 其子在榛
淑人君子
正是国人 正是国人
胡不萬年
※一部今に伝わる原文を誤字と推測して改訂しています。
「鳴鳩」原文では「鳲鳩」




