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ぼんやり海を  作者: a i o
7/15

夏の晩酌

 辛党です。暑い日が続いているので、ついつい晩酌をしちゃいます。


 最近、よくチャンジャをつまみにします。胡麻油をちょびっと垂らして風味をつけ、奴豆腐にのせ刻み海苔を振りかけて食べています。胡麻油の風味が辛味を和らげ、チャンジャのコリコリとした食感と豆腐の舌触りが楽しい一品です。グリーンオリーブをちびちびと摘まむこともあります。

 お風呂上がり、寝る支度をばっちり整えたあとの、冷房の効いた部屋で飲むビールは格別です。明日は明日でやらなきゃいけないことはあるけど、とりあえず今日は寝るだけ。幸せなひと時です。


 夏の夜は比較的ゆったりとしています。夏はいつも終わりを孕んだ切ない季節ですが、夏の夜はまるで遠泳の最中、長い息継ぎをしているような、そんな気分になります。

 子どもの頃、夏休みに入った途端夜更かしばかりしていました。普段見れないテレビ番組を見たり、時間を気にせず漫画を読んだり、宿題なんかそっちのけだったので、夏休みも残りわずかになるとそれはもう目も当てられない状態だったのですが、分かっていても毎年同じような感じでした。もうちょっと、もうちょっとと足掻くのは、大人になった今でも変わりません。それなのに、あの頃の私と今の私は確かに違うのです。


 毎日射すような日が照りつけています。でも、永遠に続きそうな暑さも徐々に熱を和らげていきます。喉をピリピリと通り抜ける炭酸も過ぎてしまえば、口の中にわずかに苦味が残るばかり。


 今日もまた長く息をつきます。

 一日が終わります。






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