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月日は流れて
気付けば、このエッセイを五年以上放置していました。
歳をとるごとに時間の流れの早さには驚いてばかりいますが、更新していないのは単純に私の性格がいい加減なせいです。
とはいえ、まったく何も書いていなかった訳ではなく、ちまちまと活動は続けていました。
五年の間に濃縮されたような色々な出会いや別れがあって、その折に向き合ったり振り返ったりしながら書いた作品もあります。ですが、いざ、文字や言葉にすると、文字や言葉にならないものがどんなに多いか気付かされるばかりです。感じているのに掴みとれない。見ていた景色が、写真にすると全く違って見えるような。そこが私の力量のなさなんですけどね。
でも、見つめることだけはやめたくないなぁと思いますし、やめる方法もよく分かりません。
五年経ち、また梅雨になりました。雨が上がれば夏がやってきます。
私はまた性懲りもなく、海を見に行くのでしょう。そうせずには、いられないように。




