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ぼんやり海を  作者: a i o
10/15

誕生日

 先日、誕生日を迎えました。


 体調を崩しベッドでだらだらと過ごしていても、歳をひとつ重ねることには変わりはありません。

 家族が買ってきてくれた、やたらと甘い苺のジャムがたっぷりかかったケーキを食べ、静かに過ごしました。


 いつの間にやら、大人になってしまった違和感。

 子ども時代に戻りたい、とは思いませんが、年月を重ねてこの歳になったはずなのにまるでタイムマシンで一気にワープして辿り着いてしまったような何とも言えない感覚に陥ってしまいます。

 考え方も、ものの見方も多少なりとも変化はあるはずなのですが。


 昨晩は雨が降っていました。

 電気を消した真っ暗な部屋の中で雨の音を聞いている時の、かすかな後ろめたさと、安堵。

 小さな頃からの馴染みのある感覚。

 結局は私という人間の延長線上で、今日もまた眠りにつくということを改めて感じながら、ささやかな一日が終わりました。


 アリスじゃないけど、そしてつづく、なんでもない日。

 毎日がおめでとう。

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